いのちをいただく
きょうは、娘と娘の彼氏と3人で久留米市田主丸町の酒造会社を訪ねる。
娘に誘われた。珍しいこともあるもんだ。
目的地は、米焼酎で有名な紅乙女酒造。
社長が、娘のアルバイト先の寿司店の常連客で、僕も親しくさせてもらっている。
朝、部屋中にリンゴとバターの良い香りが漂っていた。冷蔵庫には、アップルパイが入っていた。そういえば、昨夜の午前2時すぎ、2つのアルバイトを終えて帰宅した娘が台所に立っていた。アップルパイは娘の得意料理。社長に手土産として渡すつもりなのだろう。
大切な人に会うとき、亡き妻はいつも炒り玄米を作っていた。
実家の母は、いちご大福を作る。
パパは手作りみそだ。
どれも、出来上がるまでに多くの時間を費やす。食べてくれる人の笑顔を思い浮かべながら作る。調理時間は、作っている人の寿命の一部でもある。出来上がったものには、目には見えないメッセージが込められている。
親の背中を見て育ってくれたのだろうか。
娘に伝えたかったことが、伝わっているのならば、うれしい。
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