思い出の産直市場で

 

妻の墓参りに行く途中、娘と一緒にうどんを食べた。

 

そこは、福岡県糸島市の産直市場「伊都菜彩」にある食堂。妻が生きていたころ、家族で何度も通った場所だ。だが、娘は、まったく覚えてなかった。

 

うどんを食べた後、「何か思い出した?」って聞いてみた。娘は「ごめん。何も思い出せない」。

 

そりゃそうだろうな。

当時、娘は5歳だった。

 

 

 

 

娘は肉うどんを注文。

僕はアカモクうどんにシメジの天ぷらをトッピング。

 

 

妻はいつも、玄米おむすびを持ち込み、ワカメうどんを食べていた。

 

「だしがおいしいね〜。全部飲んでしまいそう」と娘。

 

16年ぶりに親子で食べた糸島のうどん。ようやく笑顔で食べることができた。

 

楽しかった家族の思い出を日常から遠ざけたい。そう考えていた16年間だった。

 

 

 

こちらは何本でも食べられる危険な食べ物↓