春の彼岸

 

娘がリンゴをむいてくれた。

先日、娘が作ったアップルパイの残りのリンゴ。

 

 

幼いころ、病気で寝込んだときに母がリンゴをむいてくれた。

娘が熱を出したとき、僕もリンゴをむいた。

病床の妻には、すりおろしたリンゴを食べさせた。

 

亡き妻が好きだったリンゴの品種は「ふじ」。

シャキシャキと歯応えがあって、ほどよい酸味。

 

春の彼岸。今から、妻の墓参り。

お供えのリンゴを持って会いに行きます。