妻の遺影に報告
僕は結婚を機に、宗教を仏教からキリスト教に改宗した。
亡き妻千恵が、カトリック信徒だったからだ。
カトリックのしきたりに詳しくなかった僕は、千恵の葬儀を終えた後、彼女が好きだったコーヒーや緑茶を遺影に供えた。それを見た義母が「水だけでいいのよ」と教えてくれた。
聖書では、偶像礼拝を禁じている。故人に直接語りかけることや好きだった飲食物などを供えることも、厳密には偶像礼拝に当たる、と聞いたことがある。線香をあげる風習もない。でも、やっぱり、線香をあげなければ、僕は祈った気がしなかった。
今朝は、がん闘病中、コーヒーを我慢していた千恵にも香りのおすそ分け。線香をあげ、遺影に手を合わせ、娘が新しいアルバイト先に履歴書を持って出かけたことを報告した。
神様、どうか、お許しください。
僕はまだ聖書の勉強が足りません。
少しずつ、理解を深めていくよう努力いたします。
千恵のお気に入りだったロイヤルコペンハーゲンのマグカップで