後に妻と大笑い、今は切ない思い出に

 

2001年8月5日、僕と千恵は、カトリック古賀教会(福岡県古賀市)で結婚式を挙げた。

式当日は、トラブル続きだった。

 

僕は、結婚式のリハーサルに遅刻。その上、結婚指輪を自宅の洗面所に置き忘れてきたのだ。普段は温厚な千恵が怒った。あのときの彼女は、本当に怖かった。

 

その後、毎年8月5日を迎えるたびに、行き当たりばったりだった結婚式を思い出し、千恵と2人で大笑い。そのときの様子を千恵もブログで振り返っている。2008年7月、一緒に笑ってくれていた千恵が他界。失敗の連続だった結婚式は“宝物”であることに変わりはないが、今は思い出すたびに切なくなる。

 

カトリック古賀教会で挙式(2001年8月5日)

 

 

暑い夏の思い出(2007年8月6日)

 

そういえば、昨日は結婚記念日でした。

 

くそ暑い日に、クーラーのついていない教会で地味に式を挙げました。

あの日、よくぞ、皆さん来てくださいましたね。

暑い真夏日に結婚式して、ご迷惑をおかけしました。

 

あの日の朝、アビスパ福岡のヤスさん(三浦泰年選手)がテレビに出ていて。

旦那はそれに夢中で。

 

 

「早く行かんと、証人ご夫妻も来られているだろうし、第一、本人たちが遅れたらまずいやろ!」と、何度も言っても旦那は「だいじょーぶ、だいじょーぶ。15分もあれば教会に着くけん、絶対大丈夫。間に合うって!」

 

 

しかーし。

 

 

結局、ぎりぎりになり。着いた時には、お客さんは到着しているし、証人のご夫妻を待たせるし、リハーサルもできずにぶっつけ本番になったし。私の父は父で、当日になって、「何で俺がお前と一緒にバージンロードば歩かんばいかんとか。勘弁して」(おいおいとーさん、勘弁してはこっちのセリフよ・・・。そんな父も、この夏4回目のお盆。天国で何を思っているのやら)とか言い出すし・・・。

 

旦那は指輪は忘れるし・・・で、散々でした。

 

でも、今となっては、良い思い出です。

 


昨夜は、いろんな人と出逢いがあったりして。

お互い、すっかり忘れてたのよね・・・。

たくさんの愛情あふれる人々に会った帰り道。

旦那が「今年は、な~んもないばい」

私も「な~んも用意しとらん」

「お互いさまやね・・・」



7年目に突入した「がんと私と旦那の結婚生活」。

途中で、思いがけなくムスメもそれに参加することになり。

3人で、泣いたり笑ったり。

これからも、がんとともに歩むことになるのだろうけれど。

なんとかなるさあ~

で、乗り越えていきたいと思います。

よく、6年間も我慢してくださいました。

「がんとムスメと、時々、旦那」に感謝の日でした。

 

 

 

 

映画の冒頭、教会に駆け込む姿と指輪を忘れるシーンあり↓