子どもはいつも、親の心を見つめている
妻を亡くした後、幼かった娘に何度救われたことか。その都度、自分を取り戻さなければ、と思った。
がん闘病中の妻も幾度となく、娘の言動に力をもらい、病と向き合った。自身のブログにも、そうつづっている。
子どもはいつも、親の心を見つめている。
そして、やさしい。
ムスメの絵 〜カラーセラピー〜(2007年7月21日)
カラーセラピーの解説を読んでいたら、ふと、この絵が目に留まった。
「母の日」(2007年5月13日)に娘が描いた絵
今年、保育園での「母の日」のプレゼントとして、ムスメからもらったものだ。
正直、びっくりした。
「何でママは泣いてるわけ?」と聞いてはみたけど、ちゃんとした回答は得られなかった。
でも、小さなココロの中に、確実に何かが伝わっているのだと解釈。
ムスメに涙を見せたことは、(多分)あんまりないんだけどなあ。
乳がん患者は急増している。
現役お母さんも多い。
みんな、子どもに病気のことをどうやって伝えるかを、真剣に悩んでいる。
私は、ムスメを産む前にがんになったから、伝えるも何も、片方の胸での授乳だし、隠さずに、お風呂も一緒に入っている。
脱毛の件も「ママはね、ビョーキでお薬使ってるから、髪の毛がなくなったの」と、理解してもらえるかは別として、正直に伝えた。
ムスメは、3歳になったばかりのころ、お風呂の中で、私の傷口をさわりながら、こう言った。
「ママ~、おっぱい、ちょきんって切られたの? 痛かった? おっぱい、買ってあげるね」
小泉元首相の言葉を借りれば、「感動したっ!!!」なんだが。
切なかった。
「ありがとう。よろしくね。おっぱい、ちょきんってならないように、しっかりご飯とおみそ汁を食べるんだよ」と言うのが、精一杯だった。
早期発見、早期治療さえすれば、決して怖い病気ではない。
でも、この苦しい想いは、体験してもらいたくない。
なる前に、予防を。
なったとしても、あきらめず、立ち向かう強いココロを。