乳がん手術後の後遺症

 

闘病中の千恵は、手にはバンテージ、腕に医療用弾性スリーブ(サポーターのようなもの)を装着していた。乳がん手術後の後遺症(リンパ浮腫)で、左腕全体がむくんでいたからだ。

 

僕は、毎晩、千恵の手と腕をマッサージした。

はなも小さな手で手伝ってくれた。

リンパ液の流れが良くなるように。

ゆっくり、やさしく。

 

リンパ浮腫を軽減したり、改善された状態を維持する「弾性スリーブ」を左腕に着けていた(2007年9月8日)

 

当たり前のことができない。そのことが妻を追い詰めていた。もっと、僕に何かできることはなかったのだろうか。


リンパ浮腫発症 〜上半身載せます。見苦しくてごめんなさい〜(2007年6月15日)

 

婦人科特有のがんの術後は、いくつかの後遺症を伴います。

 

それは、リンパ浮腫。

 

押したら足がへこむのです。足がパンパンなので、屈伸できません。正座なんてした日には、足がぎしぎしっときしむような感じで、座ることができませんでした(現在は、正座もできるくらいまで回復)。

 

それと同時に、腕のむくみも始まりました。特に手の平がひどく、現在、ちゃんとグーができません。

 

 

 

爪は、抗がん剤でぼろぼろです。

でもこれは、生え変わるものなので、心配なし。

指がね~、赤ちゃんみたいなんだよね~。

ぱっつんぱっつんです。

 

現在、一番太いところは、上肢。

健常腕と比べると、5.4センチほどむくんでいます。

 

 

昨日は、積もり積もったものが爆発したのか、何なのか、自分の感情が抑えられなくなってしまい・・・何の抵抗もできない小さなムスメに当たってしまって、たたいてしまって。

 

ムスメは、確実に私の犠牲者だ。

かわいそうなことをしました。

 

叩いた腕が、止めきれなかった感情が、まだ痛い。

小さなムスメの心と体は、どれだけ痛かったことだろうと思うと・・・。

未だに深く反省中です。

 

日中は保育園に行っているため、一日、数時間しか一緒にいられないムスメ。

 

一緒に過ごせる貴重な時間。

怒らずに、優しくしてあげたいと思う。

 

ごめんね、ムスメ。

 

左手が不自由だったら、大好きな三線の弦が押せない。

ピアノは、かろうじて、セーフだけど。

 

最近、大好きな料理作業にも支障が出てきています。

 

そんな小さなイライラが、つもっていたのかもしれません。

 

 

でも・・・。

 

できないことを数えるのではなく、できることからこつこつと。