何を聞いても「別に」

 

何年ぶりだっただろうか。

娘と頬をすり寄せたのは。

 

2023年1月9日の「成人の日」

 

娘が反抗期のころは、家ではまったく会話がなかった。

何を聞いても「別に」。

ときには「うざっ」。

 

ささくれ立った親子関係をどうしたら改善できるのか。

僕は、ただひたすら、娘の弁当を作った。

それしか思いつかなかった。

 

17歳の誕生日に作った弁当。珍しく娘からの反応があった(2020年2月20日)

 

そんな娘が、「父の日」にプレゼントを用意してくれていた。

プレゼントは娘が自分の小遣いで買った靴下。

それには手紙が添えられていた。

 

 

手紙には「はなの心が大人になるまでガマンしてね」と書いてあった。

 

 

以下、ノンフィクションライター城戸久枝さんのドキュメンタリー番組鑑賞記「見る者の心を打つものとは」。福岡放送の伊崎健太郎ディレクターがわが家を取材した「心が大人になる前に 〜父娘で歩んだ14年〜」を紹介してくれた。城戸さん、ありがとう。