ずっと、ふざけていてほしい

 

闘病中の千恵は時々、ブログで僕を笑いのネタにした。

あのころは、恥ずかしい言動を暴露されても構わなかった。

ちゃかされても、腹が立つなんてことはなく、むしろ、平和な気持ちになった。

ずっと、このまま、ふざけていてほしい。そう願っていた。

 

パーカーのフードをかぶり、片目を出している妻。家ではいつも、ふざけていた(2007年7月4日)撮影:はな

 

以下、知られたくない僕のつぶやきが公にされたときのブログ。

イメージ低下が懸念されますが、どうか、目くじらを立てることなくお読みいただければ幸いです。

 

共通の趣味発見(2007年3月25日)

 

きょうは、夫婦共通の趣味(?)がわかったため、カミングアウト日記。

 

私、こう見えて、フィギュアスケートが大好きなんです(そこ、笑いすぎ。観るだけたーい!)。

でも幼い頃から、毎年新年は必ず家族で初滑りに出かけていました。

くるくるスピンやイナバウアーはできません(当然)が、普通に滑ることはできます。

 

ところが。

 

結婚7年目に突入するというのに、知らなかったんです。

旦那も見かけによらず、フィギュアスケートが大好きだったんです。

 

しかも 。

 

いちいち、コメントつけます。

 

例えば、去年のゴールドメダリスト、キミー・マイズナー。

「動きはいいけど、柔軟性がないね」

「でも、笑顔は最高にかわいいから、この人大好き。性格も良さそう~」

とか。

 

そして、金メダルを獲得した昨日の安藤美姫。

 

トリプルサルコーの後に、尻が半分出かかっていました。

 

それを見た夫、すかさず「もし、このままTバックとかになったらさあ、それも、芸術点に入るっちゃろうか?」

 

 

ひとしきり笑った後、「そうかもしれんねー」と答えた私もどうでしょう。

美姫ちゃんは、滑り終わった後すぐに、パンツのくい込みを元に戻していました。

気になってたんだよね~(しっかり見ている)。

 

また、エキシビションでは、美姫ティーの衣装について。

 

「黒いパンツだ」

「は?・・・ああ、衣装でしょ? これ、つながってるから、パンツじゃないじゃん」

「でも、いいねえ。黒いパンツとか、下着っていいよね」

とか。

 

浅田真央ちゃんと同じ16歳のキム・ヨナについて夫談。

「ショートプログラムの赤と黒の妖艶な衣装もいいけどさ~。今日のエキシビションの淡い水色の衣装も似合うよね~」

 

・・・。

 

会話を交わすたびに、だんだん、旦那がフィギュアの何を見ているのか、不安になってきました・・・。

 

まあ、いいか。

 

何はともあれ、夫婦で楽しめるものがあるというのは、楽しい(?)ものです。