妻は「みそマニア」だった
先日、娘が卒園した高取保育園(福岡市早良区)で16キロのみそを仕込んだ。
年に一度、保育園でのみそ作り。
今夏で20回目になる。
2007年7月、高取保育園で「みそ作り」を初めて体験
よく混ぜ合わせる
踏んで麹と大豆をつぶす
空気を抜きながら容器に入れる
手作りのみそはうまい。
一度、みそ作りを体験したら、やめられなくなってしまう。
うまいだけではない。
毎日一杯のみそ汁が、元気の源となり、体調も整えてくれる。
朝は、みそ汁とご飯と納豆。
それさえしっかり食っとけば、昼夜、食事に手を抜いても生きていける。
しかも、どれも価格の優等生。
日本人は偉いなあ。
食べないなんて、ありえない。
みそ好きが高じて、2018年から山形県白鷹町に出向いて大量のみそを仕込んでいる。
指導してくれるのは、旧知の仲である「すずき味噌店」の鈴木徳則さん。
60キロ、100キロ‥と年々、その量は増え続けている。
わが家だけでは、とても消費できる量ではない。
そこで、専用のみそ容器を手配し、友人たちにプレゼント。
イラストは漫画家の魚戸おさむさん
喜んでくれるのがうれしい。
みそ汁のある食卓が増え、みんなが健康になってくれたら、もっとうれしい。
長崎県波佐見町の窯元「工房紫明」で作ってもらった特注の「みそがめ」
今年は、どんな味に仕上がるか。
11月の出来上がりが楽しみだ。
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以下は、千恵のブログ。
彼女は「みそマニア」だった。
本物のみそ(2006年12月11日)
今年もみそをかめいっぱいに仕込んだ。
7月末に仕込んで3カ月。出来は上々。
毎日、みそ汁となり、わが家の食卓に登場している。
家はマンションだけど、北側の部屋に丸3カ月間押し込んだまま。
放ったらかしで出来上がるなんて、なんておりこうさんなんだろう。
みそは、昔から日本人が食べてきた発酵食品の代表だ。
みそを食べていれば、ヨーグルトなんて食べなくても、お腹の中は善玉菌でいっぱいになる。
でも今は、本物のみそを探す方が難しい。
様々な添加物が大量に加えられた偽物のみそがスーパーの棚に数多く並んでいるからだ。
いや、みそに限らない。
しょうゆ、酢、塩にまで、添加物は入っている。
添加物が入っていない「本物」を探すのは、ひと苦労。
そんな理由もあり、2年ほど前からみそを作り始めた。
家族3人で麹と大豆の塊をもみ、丸めてだんご状にする。
かめに、その麹だんごを放り込んで蓋を閉める。そして3カ月待つだけ。
たったそれだけで、体と心においしい調味料が完成するのだ。
食材が新鮮で有機の物だったとしても、調味料が偽物だったら、台無しだ。
やはり、食材も調味料も、体に入るものは「本物」を選ぶ。
それが、今からの私たちに必要な「生きる力」ではないだろうか。