この著者のブログはよくチェックしているので、
内容が難しい割りにはすらすら読むことができた。
現在の労働法周辺の問題点を明快に解説している点で
とっても良い本である。
実はこの本を読んだのはずいぶん前なのだが、
こんなにも良い本で、いろいろな理解を助ける本なのに
なぜか心がすっきりしなかった。
それが最近、この気持ちが「憤り」であることがわかった。
その「憤り」とは、
こんな肝心なことを以前から世間に周知していれば
どれだけの紛争や、
その手前で泣き寝入りしている人たちを救えたのだろうか、
と言うものである!
加えて、最近似たようなものがあった。
あるセミナーで安西愈弁護士が、
「期間の定めのない雇用契約と、期間の定めの雇用契約とは
何もかも考え方が違う」と説明しだした。
「もっと早く言ってくれよ!」
「大切な考え方なんだから、その情報や考え方にアクセスしやすくしてくれよ!」
そう考え出したらだんだん腹が立ってきた。
労働紛争は個別に見ないと判断できない、
ということで基準をあいまいにしてきたツケが出てきている。
つまり会社はきちんと法に則ってやっているのに
労働者から難癖をつけられたら、民事で対応せざるを得ない。
まったくの「もらい事故」はそれなりに多いのではないのだろうか。
先ほど著者のブログを見たら、著者がちょうど「もらい事故」に遭っている。
事故は事故なので、解決にはそれなりの負担が生じるのだが、
たとえ全面勝訴したとしてもむなしさしか残らない。
だから腹立たしいのだ!

