期待の新星、村田夏帆さんが2020年5月に開催されるメニューインコンクールに出場されるとのこと。
↑村田夏帆さんの経歴については以前ブログで触れたので、今回は省略します。

私が村田さんのメニューインコンクール出場を知ったのはYouTubeにアップロードされたこちらの動画でした。


本当に可愛らしいですね。
まだ小学生ですが英語でしっかりとご挨拶。
やはりプロの音楽家を志す上で語学力は必要不可欠ですから、既に英語の勉強を始めているのかもしれません。

簡単に訳しますと…

「こんにちは!私は村田夏帆です。
私は12歳で、東京都のお隣、茨城県に住んでいます。
今回は私にとって6月にカーネギーホールで演奏して以来2度目の渡米になります。
メニューインコンクールは最も権威ある国際コンクールの一つなので、たくさんのお客様の前で演奏できることにとてもわくわくしています。
またすぐに会いましょう、さようなら!」

という内容でした。
これからどんどん英語の方も上達されることでしょう。

とにかく、今日私が書きたいことは単純に
「メニューインコンクールでも村田さんの演奏・成績にかなり期待を持てる」
ということです。以上終わり!

ではさすがに内容がなさすぎるので、
「そもそもメニューインコンクールとはどういうものなのか」という点に触れておこうと思います。




メニューインコンクールとは
正式名称:ユーディ・メニューイン国際コンクール(Yehudi Menuhin International Competition for Young Violinists)
例外もありますが、一年おきにイギリスで開催されています。

“for young violinists”と名称にあるように、部門はヴァイオリンのみで、年齢制限は22歳未満となっています。
チャイコフスキーコンクールの対象年齢は
器楽:16〜30歳
声楽:19〜32歳
ですので、やはりメニューインコンクールは「若手ヴァイオリニストの登竜門」と表現するのが適切かと。

ちなみに、個人的にはチャイコフスキーコンクールは「年の功重視」という感じがします。
2019年に開催された16回目のコンクールでは、セルゲイ・ドガージン氏(Sergey Dogadin)が何とも言えぬ味のある演奏で優勝。なんと30歳。
ご家族もさぞかし喜ばれたことでしょう。



感想:「これぞ貫禄」

「カルメン幻想曲」といえば、ワックスマンやサラサーテ、フバイが有名ですが、彼が演奏しているのはアレクサンドル・ローゼンブラートが編曲したバージョンです。
ロシア出身のローゼンブラートは現在63歳で、モスクワ音楽院時代にはハチャトゥリアンに師事したとのこと。
ドガージン氏の演奏を会場で聴いていた可能性も無きにしも非ず…


話の脱線が酷すぎますが…戻します。

「メニューインコンクール」という名は
あの名ヴァイオリニスト、ユーディ・メニューインが1983年に同コンクールを創立したことに由来します。
若手の育成にも力を入れていたのですね。



同コンクールは15歳以下のジュニア部門と16歳以上21歳以下までのシニア部門の二つにわかれており、村田さんはジュニア部門に出場します。

↑こちらで出場者名簿を見ていただくとわかりますが、やはりアジア系の方が多いですね。
クラシック音楽はヨーロッパ発祥ですが、今はヨーロッパに比べてアジアの方が豊かな国が多いのでこのアジア率に納得できます。
やはり音楽にはお金がかかりますから…

このコンクールの特徴は何と言っても
歴史が浅い割りに優秀なヴァイオリニストを多数輩出している点
でしょう。


それでは歴代の入賞者を少しだけ紹介します。
伊藤亮太郎(1987年 シニア部門第4位)
札幌交響楽団コンサートマスターを経て、現在NHK交響楽団コンサートマスターを務められています。




樫本大進(1933年 ジュニア部門第1位)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第1コンサートマスターを務めながらソリストとしても活躍されています。度々、海外の一流オーケストラのソリストとして日本公演に登場。




大宮臨太郎(2020年 シニア部門第2位)
NHK交響楽団の第2ヴァイオリン首席代行を務められています。2016年までは同楽団のアシスタント・コンサートマスターを務め、個人的には「次期N響コンマス最有力候補」だと思っていますが…どうでしょうか。




三浦文彰(2006年 ジュニア部門第2位)
2009年に開催されたハノーファーコンクールで最年少優勝(16歳)を果たし、一躍有名に。


彼のお父様は東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターを務める三浦章宏さん。NHK大河ドラマ「真田丸」のオープニング演奏を担当されたことでも有名です。


Soobeen Lee(2012年 ジュニア部門第2位)
ジュニア部門の出場者とは思えないような高度な技術と豊かな表現力を持ち合わせ、ネット上では「韓国から天才が」と話題になりました。



2019年にはチャイコフスキーコンクールに挑戦されたようですが残念ながら一次予選で敗退。このような有望な若者になぜチャンスを与えなかったのか、審査員に問いたいところです。



↑公式チャンネルのヘッダー画像、実は彼女。
コンクール運営側から見ても彼女は「優秀な出身者」
なのだと伺えます。
ちなみに人気YouTuber、TwoSetViolinの動画で過去に取り上げられています。




Chloe Chua(2018年 ジュニア部門第1位)
セミファイナルで演奏したフバイ編曲のカルメン幻想曲が特に素晴らしく、こちらもネット上でもかなり話題になりました。



彼女もまたTwoSetViolinの動画に登場したことがあります。





ぜひ村田夏帆さんにはメニューインコンクールの場で納得のいく演奏を披露し、納得のいく成績を残してもらいたい、そのように思います。
やはりこれだけの一流ヴァイオリニストを輩出してきたコンクールですので、ここで好成績を収められれば音楽家としての活躍の場を広げられるはずです。
10代前半の演奏家としては珍しく、技術と表現力のバランスの良さが村田さんの魅力ですので楽しみにしております。

今回も内容の定まらないブログでしたが最後までお読みいただきありがとうございました。

出場者について予習することでよりコンクールを楽しめるので、5月に向けて出場者たちの演奏をYouTubeなどで聴き始めようと思います。