話題の本で、映画化もされています。
6人の就活中の大学生6人のお話です。
少々ネタバレとなりますのでご注意ください。
大雑把なあらすじとしては、超有名企業で競争率が非常に高い企業の最終選考に残った6人の大学生が、最後の関門として、ありえないような難題が与えられます。
具体的には、この6人のうちだれか一人をディスカッションによって、内定者を決める、というものです。
合議によって、決めようとした矢先にある事件が発生します。
そしてその場で、(本当は濡れ衣なのですが)犯人が特定され、その犯人は弁解せずにそのディスカッションは終了し、内定者が決まります。
本作は、ここからが読みどころとなります。
真犯人は誰かを登場人物とともに読者である我々も推理するのですが、これがまた一筋縄ではいかないですね。
どうしてもミステリに慣れた私たちは、メタ的にも推理してしまい、あと100ページもあるのに真犯人?ということは、最後にどんでん返しがある?でもこの状況でひっくり返すのはどうやって?といろいろ考えましたが、結論は、「すごい!」という一語に尽きます。
最後まで読んでみての感想は、同じ事実であっても、見方が変わると180度印象が変わってしまうということです。
そして本書の帯にも書いてありますが、ちょっとしたことが伏線となっていて、見事に最後に回収されるのもすごいです。
就活というある意味追い込まれた状況がそうさせたのもあるでしょうし、1面だけをみて物事を判断してしまいがちなことに対して警鐘ともとれる内容でした。
上記の仮の犯人は、直接関係ない部分で亡くなってしまっていますが、殺人ではないので、広義で「人の死なないミステリ」といえるでしょう。
