東海道、山陽新幹線で現在運行中の700系ドクターイエローが引退する!というニュースを耳にしました。
このドクターイエローは、運行ダイヤが決まっていないため、たまたま見ることができると、いいことがある!と言われていますね。
私も、仕事での出張中にこのドクターイエローに出会ったことが2回ありました。
今はほぼ出張はなくなりましたが、以前は全国を飛び回っていた時期がありました。
結構過酷な行程が多く、早朝から深夜までの業務ということが多かったのですが、このドクターイエローに出会えた時の出張は、なぜかちょっとした楽しいことがあったり、非常にスムーズに仕事が進んだりと、確かに幸運に恵まれたことがありました。
話は、逸れます。。。というかこれが今回の本題なのですが、
実際に、物理的にドクターイエローが幸運を運んでくる、ということは(誤解を恐れずにいえば)因果関係などあるわけがないですよね。
ただ、このレアな車両に出会えたことで、忙しい中でちょっとした気持ちのリセットができ、それが心理的に良い効果となったのかもしれません。
また、前稿の森見登美彦さんの著書「夜行」で触れましたが、自分にとって特別な旅先というものはあるものです。
繰り返しとなりますが、例えば飯田線。
これは、仕事でかなり追い詰められて多忙な中、ほんのちょっとの休暇で立ち寄ってしまうという因果があります。
それと、私にとって洞爺湖畔も特別な場所です。
洞爺湖といえば、北海道でも有名な観光地です。
この洞爺湖の温泉街は、いつもにぎわっているのですが、ちょっとわき道にそれると、湖畔で静かな場所がたくさんあります。90年代前半。新卒で入社した会社で働いて、たまたま取れた休暇にこの洞爺湖畔に立ち寄り、2~3時間ぼーっとしてました。この時に、転職を決意し、今の会社で30年以上働くことになりました。
これをきっかけとして、洞爺湖畔に立ち寄ると、すっきりと気持ちの整理をつけ、迷っていたことの結論を出す場所となりました。
そのほかにも、ある駅のホームに佇むことで、気持ちが落ち着いたり、旅先の特に有名ではない普通の喫茶店に立ち寄ることで(2~3回の来店で常連の顔をしたりしてしまいます)、それまでの人生を振り返ったりといろいろあります。
上記でも書きましたが、決してその場所になにかのパワーがあるというのではなく、自分にとって(だけ!)特別な場所があるものです。
ドクターイエローもその一つだったことは、間違いありません。
ドクターイエローの引退発表で、そんなことを思い出させてくれました。