秋田で1泊し、今日は五能線経由で新青森、青函トンネルを通って、札幌に帰ります。

 

五能線は、90年代に一度乗った以来で久しぶりの乗車です。

 

今まで、乗車しようとしたことは何度もありましたが、天気が悪かったり、秋田から五能線に行く「リゾートしらかみ」に乗車したら五能線内で遅れが発生する見込みということで、東能代で奥羽本線経由になってしまったこともあります。

 

そんなわけで、五能線の海岸風景を堪能したいと思いつつ、30年以上も経ってしまいました。

 

今回は、「リゾートしらかみ」の橅(ぶな)編成。以前の「リゾートしらかみ」は、キハ40型気動車の改造でしたが、今回はハイブリット車です。

 

このチケットについて、そんなに混んでないだろうと高を括っていたら、1週間前にえきねっとでみたところまさかの満席。今回も諦めないといけないか。。。と思って、念のため途中の十二湖から新青森で検索すると、いくつか空席が!

ちょうど窓側も空いていたので、なんとかゲット。そのあと、じっくりと編成を調べてみると、実はこの席、山側ということが判明。

東能代で進行方向が変わるのは、知っていましたが、えきねっとの席案内では、秋田方向と青森方向と表現されているだけで、単純に青森方向の左側席を海側席と勘違いしてとってしまったのでした。これ、(普通は)五能線中心に表現されていると思いますよね。ところがそれが逆だったのです。これは、ちょっと不親切かなあと思ってしまいました。

 

まあ、致し方ないと諦めかけたころ、3日前に海側の窓側で空席が出たので、そのタイミングでなんとか海側の席を確保できました。

十二湖まではちょうと早起きして、普通列車で行こうと思っていましたが、別の席の通路側で1席またキャンセルが出ました。

ただ今回は、指定席券の扱いとして途中で席を移っても通しの指定席料金の840円で大丈夫かどうか不安だったので、秋田駅のみどりの窓口で聞いてみると、OKとのこと。

というわけで、みどりの窓口で席を途中で変わる指定席券を発券してもらいました。


これで十二湖までは通路側ですが、海岸風景を堪能できる区間の大半は、窓側に座れるので、良しとしようと思います。


 話はそれますが、指定席券売機ではこういったことは対応できないので、みどりの窓口の安易な縮小は良くない様に感じました。


ということで、朝は少し遅めに出発しても良いことになったので、昨日の夜に行った喫茶店が非常に良かったので、その喫茶店でモーニングを食べることにしました。やはり夜とは雰囲気や客層も違いますね。朝は、一人で来ている人も多いです。珈琲自体も夜と違うブレンドで、眠気もすっきりと取れました。



さて、「リゾートしらかみ」に話に戻ります。

上記で、席を確保するのに苦労したと記しました。

しかし!秋田駅で乗ってみるとガラガラ。乗車率は30~40%くらいでしょうか。

車内放送では、

「途中から多数の乗客が乗ってきます。」

と言っていましたが、結果的に途中からの乗車は、五能線に入ってからがほとんどで、十二湖や深浦等の駅で乗客の入れ替わりはありました。でも、実質の乗車率は、最大で60%位だったように感じます。

私は、こまめにえきねっとでチェックして席を確保できましたが、乗りたくても乗れなかった人もいたのではないかと思うと複雑な気分です。


結局私は、窓側の空いている席に移り、ゆったりと車窓風景を楽しめました。


ただ、リアルタイムでえきねっとで検索するとやはり満席。

これ、どういうことなんでしょう。

全くの想像になりますが、旅行会社が買い占めているか、または途中からの乗車でも始発からでも料金が一緒なので、秋田からの区間の予約をしたのか。


例えば、北海道の「快速エアポート」。これも以前は同じようなことがあったことを思い出しました。

今は指定席料金が840円と高価!ですが、以前は320円と格安でした。それが530円になり、今の840円と高騰してしまっているのですが、それでも結構な乗車率です。

その320円の頃、なぜ空席が多いのに席がとれないのかというと、特急料金払い戻しの裏技に使われたのではないかと推測しています。

JRの特急券等の払い戻し手数料は2日前までは現在一律340円。それが前日になると30%となってしまいます。

例えば3,000円の特急券の場合は、前日に払い戻そうとすると900円の手数料となるわけです。

ところが特急券等の指定券は、1回であれば無料で変更ができ、過剰金は全額戻ってきます。

なので、前日に3,000円の特急券を払い戻さなければならないことが発生した場合、そのまま払い戻すよりも「快速エアポート」の任意の指定席に変更してしまえば、本来の手数料よりもはるかに安い料金で実質払い戻しができるわけです。JRのルールに違反しているわけではないのですが、本来座りたい人が座れないというのは、なんともおかしな話ですよね。

 

話は戻って「リゾートしらかみ」の指定席も、840円とはいえ、新幹線等の長距離の特急券を前日に払い戻す代わりにこの列車に変更した人が、いないとも限りません。

今は、えきねっと等で変更等のルールがみどりの窓口での購入と変わってきているので、今後変わっていくことを期待したいです。

 

もう一つ。

この「リゾートしらかみ」。観光列車ですし、ほぼ観光客ばかりだと思っていたのですが、私の隣には、一人の青年。荷物を見るとヘルメット持参。声はかけませんでしたが、現場仕事での移動のようでした。

秋田から乗車されているようで、降りたのが五所川原。時刻表で調べてみると、秋田を朝出発して、最短で五所川原に行こうとすると、この列車になってしまうんですね。こういう使われ方もあるんだなあと思うと同時に、今、全国で起こっているローカル線廃止問題についても、こういった便利な時間帯の列車をニーズに合わせて運行することも大事なことではないかと思いました。

 

次回は、五能線の車窓風景雑感を記します。

 

次回へ続く