長野から、篠ノ井線で松本へ向かいます。


※ちなみにこの写真は勾配を登る時に撮影しました。25‰(1/40)だからなのか写真が傾いてましたが、そのまま貼り付けました。


本当は普通列車で向かい、姨捨駅のスイッチバックを堪能したかったのですが、18キッパーが多いでしょうから、あえて特急で通過しながら、車窓を楽しみたいと思います。

 

長野駅からは、383系「しなの」に乗車。

自由席でしたが、無事に車窓左側をゲット。

篠ノ井を過ぎると、一気に勾配を登っていきます。


紀行作家の宮脇俊三氏は、

「極端な言い方をすると、飛行機の離陸に似ている」

と表現されていますが、あながち誇張とも言えない風景が車窓に広がります。

 

日本三大車窓は、

・姨捨付近

・九州の肥薩線矢岳越え

・北海道根室本線(旧線)の狩勝越え

とされています。

 

北海道の狩勝越えは旧線となっていますが、現在の石勝線からでも充分に雄大な車窓が楽しめます。

 

そんな中でも私は、この姨捨からの景観が日本一かなと思っています。

山裾をぐいぐい登り、眼下に善光寺平が望める爽快な車窓風景は、追随を許さないような感があります。

 

車窓に見入っていたところ、こんな時に限って車内改札!

もう少し時間をずらせないかと思ってしまいました。それでも、車窓から目を離さずにこの絶景を堪能できました。

 

冠着(かむりき)トンネル内までほぼ25‰の連続急勾配が続き、このトンネルを抜けて冠着。

ここからは、高原ののどかな車窓風景を眺めているうちにあっという間に松本。

 

今度は、中央本線の「あずさ」に乗車します。

全席指定席なので、あらかじめ「えきねっと」で購入。

 

今度は、JR東日本のE353系に乗車します。

先ほどの383系もそうですが、このE353系も車体傾斜車両。

車体傾斜車両と言えば、元祖が381系。E353系は、381系の自然振り子式から大きく乗り心地が改善され、座っている限りは、揺れに対しての違和感はほぼ感じないです。

 

中央本線は、数えきれないほど乗車していましたが、今回も山や車窓の展望を楽しんでいると、時間があっという間に過ぎていきます。

改めて思ったのが、上記の姨捨からの眺望には及ばないものの、韮崎付近の右側の眺望、そして勝沼付近からの眺望も絶景と言えるでしょう。

 

ちなみに車窓展望の私個人のベスト10は下記のとおりです。

思い入れもあるので、あくまでも個人的な意見として。

順不同で

・石勝線と狩勝越え

・函館本線仁山付近

・東北本線福島県国見峠

・奥羽本線庭坂から板谷峠への眺望

・篠ノ井線姨捨付近

・中央本線勝沼付近

・身延線西富士宮から身延方面への富士山眺望

・紀勢本線梅ケ谷付近から太平洋を望む

・土讃線箸蔵から佃、阿波池田方面の眺望

・肥薩線矢岳越え

といったところでしょうか。

 

そんなことを思いながら、山深い中を一気に走り、気付くと高尾。

そして、ほぼ定刻に立川へ到着しました。

ここで下車し、ちょうど「むさしの号」が接続していたので、これで大宮へ向かいます。

 

「むさしの号」はまたレアな線路というか経路を通り大宮へ向かいます。中央線から武蔵野貨物線を通って武蔵野線経由で大宮へ向かいます。

この線路は、何度か乗ったことがあります。

ただ、今回はこんなに便利な列車なんだと実感させられました。

そして明るいうちに、大宮着。

 

今日は、ここに泊ります。

 

次回へ続く