前回の梅津寺駅と前後してしまいましたが、この前日は広島県の尾道に行っていましたのでこの旅のお話です。


当日は、午前に伊丹空港着。すぐに新幹線で岡山に向かいました。
岡山で降りると、やっとローカルな雰囲気を少し感じ、ほっとしながら普通列車に乗り換えました。

当日は尾道観光をするか伯備線、芸備線をぐるっとまわって尾道に夜に着とするか迷いました。

結果的には尾道観光を選択し、芸備線乗車は別の機会にしたわけですが、現段階でまだ乗車できていないので、やはり芸備線は乗りにくい路線と言えるでしょう。


1時間ちょっと普通列車に揺られて尾道駅。
尾道駅は何度も通っている駅でしたが、降りたのは、今回が初めてでした。

さすがに駅前は、3連休の初日ということもあって観光客でにぎやかです。
ただ、ホテルが観光名所が点在する駅の反対方向だったこともあり、一歩外れると一気に閑散としてきまました。一旦、このホテルで荷物を置かせてもらいました。

観光マップをみながら、とりあえず坂の町、尾道を体感しようと、適当に歩き始めました。
ロープウェイがあって、その頂上が下からも見えるので、地図なしでもその方向に歩いていけば着くだろう、と目測をつけながら、普通の路地に入り、石段を登っていきました。


すると。。。

誇張ではなく本当にタイムスリップしたような目眩を起こすような感覚を味わいました。





原田知世の「時をかける少女」(1983年公開版です)の舞台ということもあったのでしょうが、午後の閑散とした路地裏の石段に猫だけが闊歩し、年季の入った建物や飾らない住宅、崩れかけたブロック塀。。。なぜ、こういうところが残っているのか不思議な位の風景に出会いました。


かなりの急坂を誰にも出会わず、息を切らして登って行くと、古びたホテルや旅館のちょうど裏側に出ました。さらにちょっといくと、展望台。
暑さのためかここも誰もいなくて、しばらく絶景を一人独り占めできました。

そこから、5分ほど歩いていくと、美術館やらロープウェイののりばやらもう一つの展望台が見えてきて、また見えない幕を通り抜けたような感覚を味わって急に観光客がたくさんひしめいている現在の尾道に戻りました。


一般的に言えることでしょうが、観光のモデルルートや散策ルートはとにかく混雑します。ただ、こんな繁忙期であってもちょっと寄り道をしたり、一歩外れるだけで、こんなに違った味わいがあることを体感しました。

下りはロープウェイで下山し、尾道の映画資料館等の施設を見学。尾道ラーメンを堪能し、早々にホテルへ引き上げました。


この尾道は数々の映画の舞台となっていますが、私はその作品をあまり観ていないので、感慨深いというよりも、観光地として普通に楽しみました。映画を観ていたら更に楽しめたのでしょうね。


※ちなみに上記の映画「時をかける少女」のロケ地は隣の三原市がメインらしいです。