老けて見える歩き方 | 健康は みんなのもの ~皮膚科医のブログ~

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◆若く見える人、老けて見える人

歳は取りたくないものです。
しかし、1年生きたら1年歳を取ります。
これは、老若男女を問わず、全人類に平等の事実でしょう。


一方、若く見えるか、老けて見えるか、

これは個人差があり、努力の余地がありそうです。

老けて見える姿勢について、「体がくの字に前傾」については、

別の記事をご参照ください。
「くの字」は老けて見える

 

今回は歩き方についてです。

◆若く見える歩き方のポイントは後ろの足

加齢とともに、お腹の奥の大腰筋が弱ってきます。
大腰筋とは、背骨と下肢の付け根を結ぶ筋肉です。

 


 

日ごろ使わないため、筋肉がやせてきます。
そして、拘縮といって、硬く縮んできます。

大腰筋が弱くなると、足が上がらなくなり、つまずきやすくなります。
大腰筋が硬くなると、体が「くの字」に前傾します。

さらに歩いているとき、足が後ろにいかなくなります。
お年寄りは歩幅が狭いですが、前に足が出ないというより、後ろにいかないのです。
大腰筋が硬いため、下肢が後ろに伸びないのです。



 

歩いているとき若さをアピールしたい場合、後ろの足がポイントです。
後ろの足が、しっかりと伸びて後ろにいっていれば、若く見えます。


そのためには、大腰筋の柔らかさが必要です。
大腰筋のストレッチについては、別の記事をご参照ください。

「くの字」は老けて見える

◆歩きながらストレッチ

今回は、大腰筋の「動的ストレッチ」をご紹介します。
通常、ストレッチというと、ゆっくりと筋肉を伸ばす静的ストレッチを指します。

動的ストレッチとは、体を動かしながら筋肉を伸ばすことを言います。

大腰筋の動的ストレッチは、歩きながらできます。
後ろの足をより後ろに伸ばして、お腹をそらすようにすると、大腰筋が伸びます。

 



◆大腰筋の筋トレ

大腰筋の筋トレは、足上げ腹筋が有効です。
仰向けになって、両足を伸ばしたまま20センチ上げます。
10回×3セットが目標です。