乗り物が苦手 ショッピングが嫌い 原因は化学物質過敏かも | 健康は みんなのもの ~皮膚科医のブログ~

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◆マスクでニオイがよく分かる

コロナにより、マスクをする機会が増えました。
マスクをするとニオイに敏感になります
他人のタバコのニオイ、排気ガスのニオイ、香水のニオイ。
ニオイがマスクの中にこもるからでしょう。

先日、マスクを車のダッシュボードに置き、半日後そのマスクをつけて驚きました。

プラスチック臭がするのです。
ポリウレタンかイソシアネートのニオイでしょうか。
「うげっ」となってしまいました。


◆バスは5分で「うげっ」

私の化学物質過敏の経験は、小学生までさかのぼります。


私は、大の乗り物嫌いでした。
自動車、バス、電車に乗ると気持ちが悪くなるのです。
旅行が嫌いで、旅行を楽しいと思ったことはありません。
修学旅行は拷問でした。


特にバスが苦手で、5分で気持ち悪くなります

長年、乗り物酔いだと思っていましたが、化学物質過敏症の勉強をして分かったことは、

乗り物酔いだけの問題ではないということでした。

乗り物の内装に、様々な化学物質が使用されています。
それらによる過敏症ではないかと思います。

バスの場合、止まっているバスに乗っても気持ち悪くなります。
いや、バスのことを考えただけでも、脳の奥がどんよりしてきます。


◆化学実験で頭痛

私は根っからの理系で、化学や物理が好きでしたが、

唯一苦手だったのが化学の実験です。
実験は楽しいのですが、
実験室にいると必ず頭が痛くなるのです。
最初は気のせいかと思いましたが、100%の再現率で、それは繰り返されました。

今から思えば、実験室に漂う、化学物質の影響だったのでしょう。
大好きな化学でしたが、将来の進路としては断念せざるを得ませんでした。


◆ウレタンマットレス

ベッドのマットレスを新調しようと買ったはいいですが、

化学物質臭のため、とても寝ることはできませんでした


店に展示しているときはにおわず、大丈夫と判断したのですが、

店全体が化学物質臭に包まれていたため、気づかなかったのでしょう。

百均ショップも、中古の服などが売っているリユースショップも長くはおれません。
ウルトラマンが3分しか地球におれないように、

数分すると「ジュワッ」と店から脱出します

◆原因は化学物質過敏

理科が嫌い、旅行が嫌い、人混みが嫌い、ショッピングが嫌い、

仕事(工場勤務)に行きたくない。
そんな人は、「人付き合いが悪い」「内向的」「引きこもり」などの

レッテルが貼られるかもしれません。


そんな人の中に、化学物質過敏の人がいるかもしれません。
いや、いるでしょう。