それ、本当に認知症? 化学物質過敏症かも | 健康は みんなのもの ~皮膚科医のブログ~

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◆認知症? 化学物質過敏症?

認知症のような症状があり、柔軟剤の使用をやめると

症状が消えた症例を紹介いたします。
(同意を得ておりますが、個人情報保護のため、一部変えています)

実家の母が、ボーっとして物忘れがひどく、

受け答えも鈍くなったのに気づきました。
主治医から「認知症の初期」と言われていたので、

症状が進んだのではと心配しました。


そのころより、◯◯◯という柔軟剤を使うようになっていました。
香害の存在を知り、柔軟剤が脳神経に悪影響を与えることを伝え、

使用をやめさせたところ、症状は消えてしまいました。
現在も元気にしています。


◆化学物質過敏症は脳の病?

香料などの化学物質は、脳などの中枢神経に影響を与えると考えられています。

通常のアレルギーは、リンパ節にいる免疫細胞によって引き起こされます。
一方、化学物質過敏症は、脳によって引き起こされるため、

頭痛、めまい、吐き気、せき、のどがつまる感じ、動悸、腹痛、下痢、筋肉痛など、

多くの臓器に症状が及びます。

化学物質過敏症はアレルギーではなく、脳の病なのでしょう

なんでもかんでも、化学物質のせいにするのは慎まなければなりませんが、

認知症と思われている人の中に、

化学物質が影響している人が、あるに違いありません