朝はトマトジュース、ヨーグルト、サプリメントを摂ろう | 健康は みんなのもの ~皮膚科医のブログ~

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◆機能性食品はいつ食べる?

 

「何を」食べるかだけでなく、「いつ」食べたらいいのか

考慮した栄養学を「時間栄養学」と言います。


同じものを同じ量食べても、食べる時間帯によって

健康効果が異なるのです。

今回は「健康に良い食品」にスポットを当ててみます。
俗に「健康に良い食品」も、法律的にいくつかに分類されています。
機能性表示食品、特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品などがあります。
その違いはさておいて、共通していることは
「機能性の表示ができる」ということです。
 

機能性の表示とは、これらをいいます。
内臓脂肪を減らすヨーグルト
パソコン作業による目の疲れにルテイン
ひざ関節の悩みにグルコサミン

同じ摂るのならば、一番効果的な時間帯に食べたいですが、いつがよいのでしょうか。


◆トマトジュースは朝飲んだ方が得

「リコピン」とは天然の色素で、トマトに多く含まれています。
強力な抗酸化作用があり、シミ、しわ、生活習慣病、

がんへの効果が期待されています。


リコピンを朝、昼、夜の3通りに摂取した実験によると、

朝が最もリコピンの血中濃度が高かったという結果でした。

同じ
トマトジュースを飲むならば、朝飲んだ方が吸収がよいことになります。

◆便秘、血糖値、腸内細菌についても、朝に軍配

高齢者 30 人を対象に、「菊芋パウダー」を

朝または夜に食べてもらった実験があります。


菊芋には3つの効果があります。
・便秘の改善
・血糖値を下げる
・腸内細菌の餌になる
結果、3つとも、
朝に菊芋パウダーを摂った方が効果がありました

◆朝は機能性食品をちょい足し

朝は忙しく、どこの家庭でも戦場でしょう。
「靴下がない」「ネクタイがない」「早くトイレから出て!」
子どもは学校に、主人は仕事に、奥さんは家族を送り出すために、
その準備で大忙しです。


ただでさえあわただしいのに、これ以上時間が取れないのが実情かもしれません。
しかし、時間栄養学からすれば、朝食が「パンと牛乳」

「ご飯と卵」ではもったいないです。
ヨーグルト、トマトジュースなど、機能性食品をちょい足ししてはいかがでしょうか。

参考文献
柴田重信:「機能性食品の時間栄養学」,Functional Food Research (16): 106-111, 2020