カズオ・イシグロさん、ノーベル文学賞受賞おめでとうございます!
*・*・*☆*・*・*
先日、「気になってる作家」と書いたのは遠田潤子さんでした。
何から読もうと思いましたが、順当にデビュー作で日本ファンタジーノベル大賞受賞作の『月桃夜』を手にとってみました。
月桃夜 (新潮文庫nex)
Amazon |
現代の兄妹と、江戸時代の島の兄妹。二組の物語が交差していきます。
奄美大島の海をカヤックに乗って漂う茉莉香。その艇首に左目の潰れた大鷲が留まる。
その大鷲が語るのは、江戸時代薩摩に搾取されていた奄美大島に生きたヤンチュ、ヒザと呼ばれる労働者の兄妹の物語。
島の神、魂、精霊、自然そして人間。
島の独特な空気をはらむ文章は、精錬されていて時にどぎつい。
私には人物たちに感情移入するタイプの小説ではなかったけれど、小説世界にぐいぐい連れていかれた時間でした。デビュー作だからか荒削りだけど、それはそれで気にならない。
期待以上の作家でした。
*・*・*☆*・*・*
突然ですが、カールはカレーあじが好きです。
チーズあじと、うすあじのみになっちゃうんでしょ?
カレーあじ、これで最後かな・・・。頑張って探してみようかな。