江國香織『ちょうちんそで』 | 花鞠文庫*

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心配性の私が、大好きなものや時について綴っている
ひとりごと感の強い備忘録です。
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50代なのに高齢者向けマンションで一人暮らしをしている雛子は、「架空の妹」と対話しながら孤独に暮らしている。そんな彼女と彼女を取り巻く人々の日常が淡々と綴られています。

ちょうちんそで (新潮文庫)/新潮社


雛子さんの挙動は彼女なりの現実との折り合いのつけ方?
雛子さんはこのまま終末期に入るのだろうか。それとも誰かが彼女を現実に連れ出すのだろうか。

結論がなかったところも、結論かな。
綿矢りささんの解説も明確で、適切に感じました。

あと余談ですが、雛子さんの若くして高齢者住宅に住むというシチュエーションは、「余生」をイメージしましたが、先日、辻村深月さんがインタビュー記事で、
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiishiko/20170703-00072405/
『私は30代だが、今余生を過ごしている』という主旨のお話をされていたのを思い出しました。
余生の定義も人それぞれだと思うけれど、考えさせられるところがあります。

*・*・*☆*・*・*

ダウントンアビー、最終話がOnAirになりました。
まだ録画がたまっていて観れていないのですが、既になかなかのロス感。
1や2の頃の方が面白かったけれど、6まで豪華に魅せていただいて感謝。
一番のお気に入りはグランサム伯爵♡ロバさん。
残り、大事に観よう。
そしてそして。何やら映画化もされそうというニュースも。これも楽しみな話題。