夏休みが明け、疲れ果てたお母さんたちが治療に戻ってきました。お疲れ様です
いろんな子に出会うなかで、元気に毎日学校へ行くってだけで充分、と思ってしまいます。少しくらいやんちゃでもね。
学校へ行けなくなった子ども達の治療をしています。宣伝もしませんが、紹介もあり細々と途切れず診ています。
積極的に宣伝しないのには訳があり、ご両親が希望しても、本人に治療を受ける気がないと絶対に続かないのと、反対になかなか学校へ行かない状況にしびれを切らして、ご両親が連れて来なくなる。
いずれにせよ、継続されないことも多いので、私としては感情移入せず、去る者追わず。の姿勢で続けています。
あ、ちなみにそういう理由で、来るものは少し拒みます。
身体が整えば心が前向きになる。というのは私が何度も繰り返し云うことです。
学校へ行けない子の多くは、頭痛、肩こり、胃腸の不調を訴えます。もちろん精神的な要因もあるでしょう。
でも頭やお腹が痛いのは嘘でなく、体表にも脈にも舌にも、その徴候は表れてる。だから、鍼灸で症状がなくなると元の生活に戻って行く子が少なくないのだと思います。
学校へ戻って行く子に共通する条件があります。食事が整っていること、もしくは改善できること。
効果が出ず、フェイドアウトするお家の傾向として、食事がパンや麺類、お菓子、ジュースなど糖質が極端に多いこと。血糖の上がり下がりを大きくし、気持ちを不安定にさせる食事です。
子どもの治療の場合、初めて来た時点で治るか治らないか、親御さんの様子で大体解るんです。不登校に限らずどんな症状でも。
食事だけじゃなくて親の生活や価値観、見直すことが必要なこともあります。結局、鍼灸は治すきっかけにしかなれないよね。
ごく稀に。子どもの不調の訴えが疎ましくて連れて来ている事情が垣間見られることがあります。
治療が継続されることはまずありませんので、その子と会うのは一度きり。「今は耐えて早く大人になるんだよ」と伝えることしかできません。
子どもの時代にちゃんと子どもでいられないのは、とても辛いことです。でも親を取り替えることは出来ないし、18歳くらいで完全に自立をしていくのは大変なことだけれど、今よりずっと人生は楽なものだと気づけると思います。
今は、人生を諦めず、死ぬ気で毎日を生きてほしいと願っています。
大人の支えが必要なのに、手を差し伸べることもできなかった子のこと、何年経っても心に浮かびます。大人になって、自分の人生を手にしてくれていたらいいな。
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