~避妊方法をお考えの方へ~
現在日本で用いられている避妊方法には
さまざまな種類がありますが
それぞれの年齢や生活環境
将来の出産予定
パートナー との協力度によって
自分に適した避妊方法を選ぶことができます
避妊方法の中で効果の高いものは以下3種
IUS(子宮内避妊システム)
実物です
IUD(子宮内避妊用具)
OC(低用量経口避妊薬)・・・低用量ピル
IUSはピルのような飲み忘れの心配や
吐き気がないのもうれしい
OCの避妊効果とIUDの長期にわたる避妊という
二つの特徴を併せ持ち もっとも高い避妊効果を示します
世界100か国以上で、のべ1千万人以上の
多くの女性に使用されている信頼できる避妊法です
2021年最新情報
IUSとは
子宮内膜に作用して 内膜(赤ちゃんのベッド)が薄くなり
受精卵の着床(妊娠)を妨げたり、
子宮の入り口の粘液を変化させ
精子が膣の中から子宮内へ進入するのを妨げたりして
避妊します
一度装着すれば、最長5年にわたり長期の避妊効果を発揮
(正しく使用した場合の妊娠確率は、1年で0.1~0.2%)
IUSとIUDの違い
どちらも「子宮内に入れる避妊具」です
子宮内に異物を入れることにより、異物反応で
精子の運動を阻害したり
精子・卵子の受精を阻害することにより避妊効果を示します
IUDに黄体ホルモンを付加されたものが
IUSです
大きく違うのは・・・
IUSは子宮内に装着されたあと付加された黄体ホルモンの働きにより
子宮内膜の増殖を抑える働きがあるため
IUDとは異なり月経量が減少します
こんなもの
IUS適応の女性
これ以上妊娠を希望しない方
次の妊娠まで期間をあけたい方
長期にわたり避妊を望む方
IUSが適さない女性
IUSの使用に注意が必要な女性
先天性の心疾患または心臓弁膜症
糖尿病
肝臓障害
てんかん
出産経験がない
副腎皮質ホルモンの長期投与をうけている
授乳中...黄体ホルモンが微量に母乳に移行するため
当院ではオススメしません
挿入時期
月経開始後7日以内に挿入
初期の流産や妊娠中絶後も挿入可能
⇒当院では手術後、次の月経を確認して行います
出産後は6週以上待ってから挿入
IUSを出した時に新しいものを挿入可能(同日入れ替え)
IUSの副作用
月経出血日数の延長...使用開始後数か月
月経周期の変化
卵巣のう胞(通常はホルモン変化に伴う一時的なもの)
IUS除去後の出血
月経時期以外の出血
腰痛 など
上記の症状が長く続く他に
発熱、下腹部痛、おりものの異常、急な出血、疼痛、性交痛
急な下腹部膨満感、下腹部圧痛があった場合はただちに受診
頻度は低いものの
子宮外妊娠の可能性もあります
IUS使用開始して 数か月は多くの女性が月経と異なる出血
がみられることがありますが、
通常は時間の経過とともに減少します
また黄体ホルモンの作用により、子宮内膜が薄くなるため、
月経回数が減り、
約20%の人では月経が起こらなくなります
(つわりのような症状を伴う無月経は要注意)
定期健診
IUS装着後、1~2か月と1年で
位置や出血の状況などを確認します
1年すぎたら子宮がん検診をオススメしています
その他性交時違和感のある場合も
正しい位置でない可能性があるので
医師の診察を受けて下さい
費用
6、5万円くらい
ピル(自費)を毎月飲んでいる方で
2年以上の避妊を望まれる方には
料金的にはIUSの方がお得ですね~
現在この治療法は自費診療です(2014年)
⇒2015年-春
過多月経に対して
保険適応がみとめられました