お茶のお稽古にて、お軸とお茶杓(忘備録) |   花のテーブルコーディネート 

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   「 花生活空間 」を主宰し、月刊『フローリスト』毎月連載でおなじみのフラワー&テーブルコーディネーター・浜裕子のブログ 

花のテーブルコーディネーターこと食空間プロデューサーの浜裕子です。
 
月に3回ほど、お茶のお稽古に、通わせていただいております。
 
私が習いに伺っているお茶のお教室では、毎週、お軸が変わり、季節のお点前を楽しむことができます。
 
一昨日のお稽古は、茶杓飾りでした。
 
お軸は、前大徳寺泰道禅師の「青山緑水」
 
青山緑水の意味は、 新緑映えわたる季節、雄大な自然にあって、互いに耀き合い、命をたたえ合う。
自然から恩恵を得て、生かされていることに感謝し、日々家の暮らしも穏やかであるかと問うてみる。
 
だそうです。
 
中国唐の僧 龍牙居遁 禅師の 一節からのようです。
木食草衣心似月(もくじきそういこころつきににる)
一生無念復無涯(いっしょうむねんまたむがい)
若人居何処住問(もしひときょいずれとこにすむかととわば)
青山緑水是我家(せいざんりょくすいこれわがや)    
       
意味としては、  
木の実を食べ草の衣を着て生活すれば、自分の心も月と同じようになる。
一生は無念にして またかぎりも無い。
仮に、ひとから住居は何処かと問われたら、
即座に青山緑水是我家と応える。
 
この言葉になぜ響いたかというと、お茶のお稽古の前日に、根津美術館の庭園を散策し、本当に緑に癒されまさに、「青山緑水」を体験したから記憶に新しかったのです。

お茶杓は、先生の御持ち物で、前大徳寺積應老師書付き お銘は、和 
立派なお道具でお稽古をさせていただき、感謝ですが、緊張いたします。
 
すらりとお軸も読めるようになるには、 長い道のりですが、茶の湯と テーブルコーディネートは、もてなす心というところで、共通点がたくさんあります。 
和の世界は、奥が深すぎて、学びに 終わりがありませんが、それもまたいと楽しです。