Bad Mother hugs Good Baby ~ポンコツママとお利口さんの育児日記~ -3ページ目

Bad Mother hugs Good Baby ~ポンコツママとお利口さんの育児日記~

2016年6月下旬に第一子出産し、想像以上の大変さに心が折れそうなダメママです。30代前半、早期に職場復帰も考えていますが、どうなることやら…。

 少し、蒸し暑い夜が続き、入院後こまめにとっていた水分摂取を怠りはじめ、尿の出が少し悪くなってきたかな…と思っていた矢先のことだった。

 

 午前3時、目が覚めるとすごく胸が苦しい。みぞおちのあたりを、ぎゅーっと締め付けられるような絞扼感があり、立ち上がれない。

 痛い。苦しい…。

 とっさに頭に浮かんだのは、心筋梗塞・肺梗塞だった。

 ただでさえ出産後で血が固まりやすい時期に、長い間寝たきりで、しかも脱水傾向では、血管が詰まってもおかしくない。

 

 今、私に何かあったら、赤ちゃんはどうするのか。入院となったら面倒は誰が?夫は仕事があるし、おばあちゃんがみるしかないけど…

 

 しばらく様子を見ても痛みは強くなるばかりだった。生来健康であった私の体が、ヤバイヤバイと警鐘を鳴らしている気がする。

 

 母親を起こし、救急車を呼んでもらった。

 初めての救急搬送。夜中の3時。当直の先生たちも、迷惑だったに違いない…。

 

 採血、心電図、レントゲンやエコーなど、一通りの検査の結果、血栓の可能性は否定できないが臓器障害はなさそうなので、水分摂取で経過観察、との方針に。

 

 その間もずっと胸部痛は続いていたが、午前7時ごろ、スッと痛みがとれた。

 たくさん点滴したから、血の塊が通り抜けたのだろうか?それとも一時的な気の迷い??

 精神的な症状だったのだろうか?自分はそんな神経質ではないと自負していたのだけれど…。

 

 赤ちゃんの世話を母親に任せていたため、迎えに来てくれたのは夫。午前中の仕事を休ませてしまった…。結果、大したことなかったのに…。

 夫は優しいが、仕事を大事にしているのも痛いほど知っている。

 罪悪感をかき消すように、「こんなにひどい症状だったの!!」と必要以上に多弁になる私を、夫は「そうだね、それは救急車を呼んで当然だよ、死んでたかもしれないんだから」と嫌な顔一つせずに受け入れてくれた。

 私は恵まれている。優しい夫、協力的な母親。

 

 夜がすっかり明けたころ、実家に戻ると、赤ちゃんはすやすや眠っていた。

 可愛いね、会いたかったからちょうどよかったよ、と赤ちゃんの寝顔を写メる夫。

 そう、かわいい、とっても可愛い私たちの赤ちゃん。

 

 ただ、また2時間か3時間おきに起きては、授乳とミルク、寝なかったら抱っこであやすという仕事が待っている。

 

 私は恵まれているのだ。でも、この疲労感は何だろう。いつまでこの状態が続くんだろう?まだ産まれてから一週間そこそこしか経っていないのに、こんなに疲れてしまっている…。

 

 赤ちゃんは、お腹がすくと号泣する。

 うまく授乳できなかった時も、この世の終わりみたいな真っ赤な顔で泣く。

 ミルクが足りない時は、口をひょっとこみたいに突き出したり、舌をべろべろしたりする。

 お腹がいっぱいになると、てこでも口を開かない。

 うんちをすると解脱したようなすっきりした顔をする。

 

 少しずつ彼女の意思表示が伝わってくる。

 話ができない代わりに、全身で私に伝えてくる。そこに嘘もないし、機嫌がいいと微笑みのような表情をみせたりする。

 

 素直でわかりやすく、本当にいい子なのである。

 不安を感じているのは私の問題。

 早く、時間が過ぎればいい、夜眠る時間が少しでも長くなればいい、という考えが、短い新生児期を大切に過ごす、という気持ちよりも勝っていた。