突然だが、私たちの夫婦仲は悪くない、むしろ良好な方だと思う。
ガサツかつ末っ子気質、甘えたがりの楽したがりの私と、面倒見がよくまじめ、マメで長男気質な夫は相性がよく、結婚してはや4年弱が過ぎたが、たいした危機もなく仲良く過ごしてきた。
そんな二人の仲が、赤ちゃんが産まれたらどうなるのだろうか?
という不安は、妊娠中常に付きまとっていた。
夫は、結婚前は‟子供は必須ではない、できなかったらそれでもいい„というスタンスであった。
妊娠したら素直に喜んでくれ、出産のときも辛抱強く付き添ってくれ、産まれた赤ちゃんを可愛い、かわいいと言ってくれているけれど、その赤ちゃんが負担になってしまったらどうだろう?夜泣きで夜も寝られず、大切な仕事に支障をきたしたら、いつか堪忍袋の緒が切れてしまうのではないだろうか??
眠らない我が子に乳首を吸われながら、ウトウトと船を漕ぎ。
ミルクもオムツもOKなのに、ギャン泣きする我が子をオタオタしながら抱っこであやし。
ちょうどいい眠りにつきそうな直前、隣でふぎゃふぎゃ泣き始める我が子に若干イラッとしながら。
赤ちゃんは欲しかったけれど、二人で仲良く生活していた時代に戻りたい…
まだ、人生の主役が私であった時代に…
なんて気持ちがよぎってしまった。
本当に、耐え症のない自分に絶望しそうになる。32歳にもなるのに、この未熟な精神構造。
いつ楽になるのだろう?いつ、ミルクの時間が開くんだろうか??
職場復帰する頃には、夜少しでも眠れるようになるんだろうか…。
『新生児 ミルク 間隔』
『赤ちゃん ミルク いつまで』
なんて言葉で検索をかけた。
すると、私よりキツイ環境の中で、一生懸命頑張っている新米ママさん達の心の叫びが、ずらっとスマホの画面に並んだ。
『会陰切開の傷が大きく、いつまでも痛く…』
『里帰りしなかったので、ふらふらになりながら家事をした』
『正直、産まなきゃよかったなんて思いもよぎってしまった』
『最初は、子供がかわいいと思うよりも早く時間よ過ぎてくれという思いが強かった』
辛い時期を乗り越えたママさんの言葉が一番励みになった。
『今になって思うと、新生児期をもっと楽しめばよかった』
『振り返ると、もう一度新生児の赤ちゃんをだっこしたくてたまらない』…
ああそっか、私、今、マタニティーブルーなんだ。
そう考えると、フッと気持ちが楽になった。
隣でぱっちりと目を開いてこちらを見ている我が子をあやすと、心なしか反応がある気がする。
例えば、この子がこれから何かの病気で苦しむことがあったら、この子が事故に合ったら…
きっと気が狂うくらい心配するだろう。
大丈夫、私はこの子をちゃんと愛している。この子の母親になれる。
すでに、いろいろボロが出始めている子育て生活だけれども、その分この子がいい子だから大丈夫。
心配な時は、目いっぱいこの子を抱きしめよう。