パランティア40%上昇!ここからが本当の勝負だ | 高校生でもわかる米国株

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2018年まで15年間アメリカ在住の銀行員、クレジットアナリストをしていましたが(三菱UFJ銀行、みずほ銀行など)2018年から脱サラして日本に帰ってきました。
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みなさんこんにちは、花子です!

パランティアが決算発表後から40%以上上昇しています。

今回は予想を大きく上回った模様

 

パランティアは2021年ごろに人気のIPO株だったのでやっと含み損が解消される人が多いです。

そもそもが2020年から2021年のIPOブームに乗って上場した会社は90%ダメだと思います。

なぜかというと、ブームに乗って金儲けしようとするカモを探している裏の経営者が多いからですね〜

多分ゴールドマンサックスあたりが上場してない会社のドアを叩いて、「上場しませんか?儲かりまっせ!」という営業活動をしていたに違いないと思うんですよね。

実際、パランティアの経営者の1人は、上場に反対していたそうです。

IPO株を色々見てください。営業黒字になってる会社なんてほんの一握りですよ。その一握りにパランティアは入りました。

毎年恒例になっているHanako30は2021年から始めたんですが、それにパランティアは入れていたんですよね。

 

当時はS&P500のように割合で決めていたのでトップ10が65%を占めています。

当時も私はIPOは危ないよ、と言っていたのでトップ10には入れていませんが、21位から30位までの割合1%に4つ入れてました。

この中ではパランティアは28位の1%です。

だから今でも売ってません。

 

2020年11月、2021年2月、2023年8月に買っていて、この去年の8月に買ったのが含み益になっていますね。

それで、そもそもIPO株はほぼ危ないと言っていたのですがパランティアはどうなっているかというと、

 

2023年から営業利益が出ていて毎決算ごとに大きく増加

2023年第一四半期から営業利益が

2023年第1四半期 $4 million

2023年第2四半期 $10 million 

2023年第3四半期 $40 million 

 

そして今回の第4四半期

2023年第4四半期 $66 million 

どんどん増えているわけですね!

営業利益が重要な理由は、その他の営業に関係ない税金の戻りなんかで純利益を出していてもIPO株には意味がないからです。

同じ頃にもてはやされたIPO株は破産した会社も多くありますよね。

 

それは毎年発表してるダメ株トップ10を見れば分かると思いますが、IPO株が多いです。

2024年ダメ株トップ10の1位にしてるアファームは

2021年1月上場で62%下落

 

年初来−6%

 

営業黒字を一度もつけたことがありません。毎四半期ごとに$200million の赤字です。

 

今日決算発表ですが、そろそろ黒字出さないとやばいですよ。

 

 

来週決算発表のあるドラフトキングスですが、

この株価の形はSPAC上場ですね。SPAC上場はまずダメだと思っていいでしょう。

株価は上がっています。

 

直近五四半期は毎回$400 million から$200million の赤字です。300億円から600億円の赤字を垂れ流しです。

ディズニーからは捨てられるし、いつになったら黒字になるのか?そろそろやばいですよ。

 

そして3位にしてるSofiもIPO株ですね。

 

2020年12月上場、株価は27%下落

 

Sofiは年次決算が出ているので年次決算比較すると、2019年から(読む)直近で$300million の赤字で改善してるようには見えません。

 

最初はどの会社だって赤字から始まりますが、それが何年経っても回復の見込みがないとしたら?みんな離れていきます。そもそもお金があるのは最初に期待して投資してくれた投資家のおかげです。

 

Sofiの場合は7000million 投資してもらって、今までの赤字が2000million だからまだ5000million あるからすぐには倒産するということはないでしょうけどね。かなり小さい規模の会社によくこれだけお金が集まったな、という感じです。

 

アファームは5000million 投資してもらって毎年1000millionくらいなくなっていて債務超過まであと2500なのでもっとやばい

 

ドラフトキングスは7000million 投資してもらって債務超過まであと800しかないのに過去1年で1000Million の赤字ですからやばいと思いますけど株価上がってるんですよね。

 

アメリカでは債務超過は問題ないです。マクドナルドもスターバックスも債務超過です。

でも債務超過で問題ない会社は、毎年フランチャイズで確実な利益が入っていて、自社株買いで債務超過だから問題ないんです。そういう会社は銀行からお金を借りれます。

しかし、赤字の債務超過は、銀行からお金を借りられません。

つまり、投資家が見放したら一気に破綻の道に進むということです。その場合でも悪い友達がいたらお金を貸してくれると思いますが、そんな状態でお金を貸す人は株価を操作してから上昇で売って逃げます。どっちにしてもいいことありません。

 

例えば日本ならいきなりステーキね。ペッパーフードサービス。株価96%下落。下落する前に一般公募で増資、つまり投資家からお金を集めようとして、それでさらに下落しましたね。

 

シリコンバレーバンクもお金がなくて増資しようとしたら取り立て騒ぎになり破綻。

株価はそう動きます。だから投資家からもらったお金が尽きたらもう誰も助けてくれないということです。

 

IPOはそのようなリスクがあることは頭に入れましょう。だからいつも全体の投資の5%以下の投資にしましょうと言っています。

 

だけどリスクとリターンは裏表。確かにみんなが安全だと思う株はリターンが少ないので

 

ギリギリ自分が取れるリスクを選ぶのが投資です

 

安心できる投資はありません

でも営業利益などの損益計算書以外にも後どれくらいお金があるのか?とか知っておくことは必須ですよね。

今回の決算書が読めるようになるオンライン会計クラスは締め切りましたが、また7月から始まりますのでよろしくお願いします!

新NISAコースは困ってる人が多いのでもう少し受け入れる予定です!

それでパランティアも最初は赤字だったんですが何が良かったかというと、やっぱり経営者が頭良さそ、ってところですね。

 

パランティアはデータ分析の会社ですね。クラウドストライクなどの会社よりももっとデータを分析する会社、軍事関連にも強くビンラディン殺害時に場所を特定することに貢献したという話があります。

トランプ政権支持をして台湾を中国から守る姿勢が強く、共和党の議員にも寄付金を出したりしていたので、民主党になってからやりづらそうなところもありそうです。

でも今回、トランプが有利と言われ始めている、ということは、、、、

 

まずこのピーターティール、イーロンマスクとペイパルマフィアしてました。

1999年にイーロン・マスクが設立したX.comは、オンラインでの金融サービス・支払いを提供する企業でした。この事業は初めてのオンライン銀行とも言えるものでした。

 

2000年、X.comはConfinityと合併しました。Confinityは「PayPal」というオンラインでの支払いサービスを提供していました。この合併により、両社は強力なオンライン金融プラットフォームを持つことになりました。

 

しかし、合併後すぐにイーロン・マスクとConfinityの経営陣との間に経営方針を巡る摩擦が生じました。特に、技術の選択や企業文化、ビジネスモデルの方向性などに関する意見の対立がありました。

 

2000年の後半、イーロン・マスクはCEOのポジションから解任されました。マスクは解任後も取締役として会社に残りましたが、日常の経営からは外れました。

 

2002年、ペイパルはeBayに15億ドルで売却されました。イーロン・マスクはこの取引により、かなりの額の収入を得ました。このお金を彼は後の事業、特にスペースXやテスラに投資し、その基盤を築きました。

2015年にPayPalはeBayからスピンオフ/ CEOにダンシュルマンがCEOになりました。

私が今年のHanako30の1位にしたペイパルにめっちゃ関係あるんですよねー

 

 

なんでピーターティールがCEOではなくてアレックスカープさんがCEOかというと、

ピーターティールの創設者グループがコネのない若者たちだったので、富豪のコネが多いアレックスカープさんをCEOにしたらしいんですよね。

 

 

しかしパランティアは台湾有事に大きく関係のある会社。

中国とは一歳か関わらない、と決算書にも書いてあります

中国は日本の尖閣諸島は中国のものだと主張していて、台湾も取ろうとしてることから、パランティアも関わっている台湾有事に関しては大きく関係がありますね。

日本にもパランティアジャパンがありますし、首相官邸に招かれて会談もしているようです。この辺りは国家機密も入ってくるのでなかなか公に情報を得ることができません。

だから日本人としては、中国よりも日本寄りになってくれるであろうパランティアは応援したいところはありますね。

パランティアは4年前の選挙ではトランプ推しの共和党だったので、民主党政権ではやりにくかったと思います。

でも今年は共和党になる確率は結構高いですね。バイデン大統領の間にインフレの物価高で金利上げ、とアメリカ人がバイデンの政策はよくないと思っているからです。

 

そして、累積赤字と投資家からの調達はあるのか見ると、

 

短信で株主資本等変動計算書がないので詳しいことが分かりませんが、9122million 調達していて、累積赤字が5600million ありますが、まだ資本は3560million あって自己資本比率79%

これから累積赤字を解消が大変そうですが、大丈夫そうですね。

ということで、泣きながら保有してきた皆さんお疲れ様でした。

でも私は去年の8月に買い増ししたからギリギリ含み益ですが、まだ含み損の人も多いと思います。

まだみんなが含み損のうちに大統領選前に、少額で入るのはいいんじゃないでしょうか?

去年の8月に動画を出した時に入ったほうが良かったですけどね。

 

ということで、米国株は上昇しても下落しても楽しい!詳しいことはこの最近出版した本に書いてます!

 

 

 

それではさようなら!