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1年前の今ごろ、思いもよらない出来事が起こりました。

(少し長い文章です。同じ経験をされた方の何か助けに

もしなればと思い記します)

 

コンサートの準備をしようと楽屋で鏡の前に座ったところ

眉毛が明らかに左右差。左がぐっと下にある。

そして、左目だけ瞬きをしていないことに気づきました。

 

あわてて、医師の友人に電話をして症状を伝えました。

 

会話が通常であること、手や足には異変がないことから

おそらく顔面麻痺ではないかと。

とりあえずそのまま予定どおりコンサートをし

帰り道そのまま総合病院の緊急外来へ。

 

CTなどを撮った結果やはり診断は顔面神経麻痺の疑い。

というもの。

翌日総合病院の耳鼻科を受診し、ベル麻痺という種類の

「顔面神経麻痺」ということがわかりました。

原因は確定できないものの、疲れやストレスでウイルスが増え

耳の下あたりにある

顔面をつかさどる神経の異常で起こるものとのことでした。

 

見た目ももちろんのこと、耳の症状もあり(大きい音を通常より

敏感に大きく感じるなど)自分の感覚が感覚でなくなる

という違和感はすさまじく、バランスがとりづらい

食べたり飲んだりできない、うがいできない

まぶしい、など症状があり数日は

ベッドで横になっていないといられないほどでした。

治るのだろうか、歌えるのだろうかという精神的な

不安感も重くおしよせてきたことも記憶に

残ってます。

 

早めのステロイドの点滴の処置や飲み薬の効果もあり

10日ほどで症状はだいぶ落ち着いていきましたが

リハビリ科で指導いただきながら数ヶ月かけて

徐々に回復となりました。

 

幸い、わたしは軽い方だったようですが

同じような経験をされてる方の何かの助けになればと思い

記事にした次第です。

 

必要な方に届きますように。

 

わたしの場合は、すぐに救急外来、そして耳鼻科を

受診したことで処置が早く回復にもつながったようです。

もし、このような症状が出た際は早めの受診をおすすめします。

 

 

とはいえ、最初の1週間は麻痺がどんどん悪化するものだそうです。

衝撃的な病名と症状で、真っ暗闇に連れて行かれたようにも

思いましたが、医師と相談の上、治療されてほしいと思います。

 

わたしの場合は耳鼻科での治療を受けながら、東洋医学の鍼灸や

フィトテラピーで植物の力もかりていました。

やはり日常生活でも言えることですが

免疫力を上げること、

自律神経を整えること、体のバランスを整えること、は

大切なんですよね。

怠っていた自分のケアに向き合う時間でもありました。

アロマなど植物による抗菌や痛みのケアもよかったように思います。

 

 

リハビリは麻痺が落ち着いてからになると思いますが

温めることは大切なように思います。

日頃から体は冷えないように、体温を高く保つのは

免疫力を上げると言われていますが、落ち着いてからは

筋肉が固まらないように玄米カイロを使って1日数回

麻痺した側の顔面、同時にその反対側も温めるようにしていました。

麻痺のひどいときは、麻痺していない側も負荷がかかるのか

動かせないくらいに筋肉が疲労したこともありました。

首や耳の下をあたためるのも大切かと思います。

 

まさか自分がそのような病になるとは思いもよらず

あまりに驚き落ちこむこともありましたが

仕事を休んで付き添ってくれた夫や、自分のことを自分で

やろうと甘えるのを我慢してくれた息子、日々気にかけてくれた

母や妹、運動会でみれなかった息子の徒競走の動画を撮ってくれたり

休日預かってくれたママ友たちのありがたみを大きく感じた出来事でも

ありました。

 

なぜそうなったのかは知りえませんが

自分の体をいたわって、無理をしすぎないようにすること

をこの時以来、それまで以上に考えたことは言うまでもありません。

 

もしいま闘病中の方がいらしたら、心配かとは思いますが

ゆったりとした気持ちで治療されてください。

どうぞ無理なく、早い回復をお祈りしています。

 

 

 

 

(その頃の写真!)

 

一年経ったんだなという感慨と

改めてお世話になった方への感謝、そして健康のありがたみ。

 

最初に掲載した写真は

回復した頃温泉旅行にいったときに見た夕日。

 

思い出深い写真です。

 

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