◇8月11日(金・祝)後楽園ホール 12時《PURE‐J女子プロレス旗揚げ記念興行~DREAM GO!~》見どころ。

※オフィシャル記者投稿


1)Dream of 7colors The BOLSHOI シングルマッチ 20分1本勝負

コマンド ボリショイ vs 小波

※それぞれが試合に10万円を賭けて戦う


 JWPの終結から4ヶ月…『ドリーム女子プロレス』としての準備期間を経て、いよいよ新団体『PURE-J女子プロレス』が旗揚げ戦を迎えることになった。所属7選手はそれぞれのカラーを最大限に生かすことをテーマとしたシングルマッチ『ドリーム・オブ・セブンカラーズ』で外敵を迎え撃つ。オープニングマッチには団体の代表を務めるコマンドボリショイが早くも登場。「女子プロレスナンバーワンの団体に…“女子プロレスといえばPURE-Jだよね”と言われるように、社会貢献のできる女子プロレス団体を目指していきたい」と語るボリショイは、キャリア3年目の小波と対戦する。田中稔に師事し急成長を遂げている小波はこれまでもボリショイとレベルの高いサブミッションの攻防を見せてきたが、7・26GPSプロモーション新木場大会で念願としていたボリショイからのギブアップ勝ちで会場を驚かせた。若い選手の奮起を促すため、25歳以下の選手を対象に「私からギブアップを奪えたら10万円」と自らを賞金首としていたボリショイは、旗揚げ戦を前にまさかの不覚…。今大会では小波に奪われた10万円と、自身が新たに用意する10万円の賞金総取りマッチとなった。リベンジに燃えるボリショイは、新団体の門出を勝利で飾ることができるか?


2)スペシャルタッグマッチ Road to PURE-J open class 15分1本勝負
希月あおい&安納サオリ(Beginning)vs万喜なつみ(Beginning)&アレックス・リー

 ドリーム女子プロレスを盛り上げた所属外の4選手によるタッグマッチのタイトルは『Road to PURE-J open class』。今回の旗揚げ戦以降、JWP無差別級王座を継承する新王座の設立が決定しており、初代王者を決めるリーグ戦が開催される。ドリーム女子プロレスで所属選手を差し置いて主役を自認していた希月あおい、そしてレギュラー参戦してきたアレックス・リーは早くも王座挑戦に名乗りをあげた。また、7・30名古屋大会で藤ヶ崎矢子を破りアクトレスガールズに初めてチャンピオンベルト(POP王座)をもたらした安納サオリ、ライバルの万喜なつみも存在感をアピールするのに絶好の機会となるはずだ。新団体・PURE-Jを熱くするのは所属選手だけとは限らない。


3)Dream of 7colors The LEON シングルマッチ 20分1本勝負
Leon vs 吉田万里子
  
Leonは新人時代の師匠にあたると吉田万里子と対戦する。「私のデビューした団体の師匠でありデビュー前から本当に練習をたくさん見て頂いて、2人きりで何度も何時間もスパーリングもして頂いたり本当にお世話になった先輩です。17年間のプロレス人生で積み重ねてきたものを糧にして、全身全霊をかけて試合に臨みたいと思います。私が常日頃から信念にしている『努力は人を裏切らない』という言葉は吉田さんの背中を見て実践してきたことなので、恩返しのためにも勝って今のLeonを見せたいと思います」と意気込みを語ったLeon。一方、11月の引退が決まっている吉田は「スピード、スタミナ、パワーどれを取っても今のLeon選手には敵わないです。だけれど、この1試合だけなら勝利することは十分に可能です。今までは引退試合まで無事にケガなく…と思っていたのですが、このカードを依頼されてスイッチが入りました。引退前だからとか、そんなノスタルジックな試合にするつもりはないです」と戦闘モードに突入。どんな体勢からも極めにいくサブミッション地獄に引きずりこまれたら、Leonといえども危ないだろう。


4)Dream of 7colors The KAZUKI ラダーマッチ 20分1本勝負
KAZUKI vs MIKAMI
ルール:通常のプロレスルールと異なり、リングに設置されたラダーの上にぶら下がっている物を取った方が勝ちとなる。

 2度に渡る対戦を経てMIKAMIとのラダーマッチにこぎ着けたKAZUKI。今年でキャリア20周年を迎えたKAZUKIは生まれ育った団体・Jd’でヒールとなり、現在もディアナではジャガー横田率いるユニット『クライシス』の一員として活躍。Jのリングでは封印しているが、いろいろなアイテムを使っての試合も実は得意としている。第一人者といえるMIKAMI相手の勝利は容易ではないが、この試合はラダーの上にぶら下がっている物を取った方が勝者となるルールで、作戦がハマればKAZUKIにも十分勝機はあるだろう。技術やテクニックはもちろんのこと、相手のスキを突いて予想外の攻撃を仕掛けるひらめきなど“プロレス頭”の攻防が鍵となる。


5)Dream of 7colors The YAKO
ビジュアルハンター矢子の仁義なき戦い シングルマッチ 20分1本勝負
藤ヶ崎矢子 vs 井上貴子(LLPW-X)
※藤ヶ崎矢子が自分の事を可愛いと思っている女子レスラーを指名 して成敗していくシリーズ 
  自分のことを可愛いと思っている選手を成敗していく“ビジュアルハンター”として会場人気ナンバーワンの藤ヶ崎矢子は、元祖アイドルレスラー・井上貴子とのシングル初対決に臨む。「怖いような怖くないような微妙な気持ちです。デビューした当時タッグで当たったぐらいだったので楽しみだし、今まで1番の大物じゃないかなって。必ずハントしたいと思います。井上貴子だろうが誰だろうが勝つ気持ちでやりたいと思ってます」と話す藤ヶ崎。貴子は「矢子ちゃんは矢子ちゃんなりに頑張ってるけど、まだちょっと残念かなぁ。試合を通して美とは何かを感じてほしいなー」とコメント。旗揚げ戦で大きな試練を迎える藤ヶ崎だが、クールな貴子を自分の世界に染めることができる
か? レジェンド相手にも、いつもの強心臓ぶりを見せつけたいところだ。


6)Dream of 7colors The HAGANE 20分1本勝負
ライディーン鋼 vs 松本浩代

 6・2浅草大会以来、2ヶ月ぶりのシングル戦となるライディーン鋼と松本浩代。激しい攻防の末、必殺のロックドロップで鋼を下した松本は「もっと覚醒しろ!」とゲキを飛ばす。この一戦が決まると「鋼の覚悟はどんなものなのか? 私よりも大きな気持ちで挑んできてもらいたいと思います。今覚醒しなくていつ覚醒すんだ!? 覚醒したライディーン鋼に会えるのを楽しみにしています」と改めて覚醒を促した。各団体でタイトルを獲得するなど大暴れを見せる松本について鋼は、「さすがチャンピオンだなって思います。でもそこを超えるのが私なので、覚醒して絶対超えていきます。松本浩代選手にはないパワーを私は持ってると思っているので、ただ単に“倒したい!”っていう気持ちが強いですね」とコメント。持ち前のパワーを武器に、リミッターを外して大爆発する姿をみんなが待っている。


7)Dream of 7colors The MANAMI 20分1本勝負
勝愛実 vs 堀田祐美子

 7・14浅草大会で堀田祐美子との一騎打ちに臨んだ勝愛実は、積極的に場外戦を繰り広げるなど臆することなく食らいつき、試合後は堀田が「ピュアハートにもこんなキ○ガイいたんだね。何度でもやってやるよ。オマエの気持ちわかったよ」と高評価を与えた。これに対し勝が「“何度でもやってやる”って言ったな? 8月11日、私の相手、空けてんだよ。そこにオマエを入れてやってもいいぞ?」と返答すると、堀田は「礼儀ってもんがあんだろ」と態度を急変。「私に火をつけた以上、火傷だけじゃ済まないのはわかってるよな…? お前のナメくさった口の聞き方と根性を叩き直してやる!!」と怒りを露わにしている。今回の再戦に向けて勝は「本来の暴走堀田はこんなもんじゃないと思っています。堀田選手が燃えているように私はさらに10倍、100倍…いや1000倍! 燃えに燃えています。暴走堀田に勝ってPURE-J女子プロレス、そして勝愛実としての大きな一歩を進めたいと思っています。暴走堀田を引き出して勝ちたい」といっさい引かない構え。エースになることへの周囲の期待感は理解しており、「私はPURE-Jで天下を取ります! 新たな大きな歴史の1ページを踏み出したいと思います」と、きっぱり言い切った。


8)Dream of 7colors The HANAKO 30分1本勝負
中森華子 vs 里村明衣子(センダイガールズ)

 メインイベントは中森華子と里村明衣子のシングル初対決。JWP無差別級の最後のチャンピオンとなった中森は、今回の旗揚げについて「スタート地点が選手全員一緒だと思ったら大間違い。PURE-Jでも私は主役でありエースとしてやっていきたいと思っているので、そのためにも“女子プロレス界の横綱”と呼ばれる選手を倒していかなければならない。里村選手を倒して新たな歴史の1ページを刻んでいきたいと思います」と強い決意をのぞかせる。しかし里村は「私の中ではまだまだ薄いですね。もっともっと食らいついてきてもらいたい」と話し、「チャンピオンとして名勝負を繰り返して、もっと名前を売っていくことが団体のエースだと思うので。それを旗揚げしてから彼女はたぶん歩んでいくと思うんですけれども、私も苦しい時代を生き抜いてきて、まだ団体のトップとしてやっていってるからには引き下がれない。今ある里村明衣子の全力で闘って、旗揚げ戦として最高のファイトをお見せしたいなと思います」と必勝を誓う。PURE-Jの暫定エースから女子プロレス界の真の頂点へ、中森の挑戦は続いていく。