※JWPオフィシャルHPより転載


◆8月18日(日)東京・後楽園ホール(12 時開始) JWP-PURE SLAM 2013

1、藤ヶ崎矢子デビュー戦 15分1本勝負 藤ヶ崎矢子 VS ラビット美兎 昨年のライディーン鋼に続き、今年もJ WPから新人選手がデビューする。藤ヶ崎 矢子は昨年の11月25日に、新人オーディ ションに合格、約半年間の練習に耐え抜 き、6月11日にプロテストに合格した16 歳。身長は160.5センチ、体重64キロで主 なスポーツ歴はバスケットボールという期 待の若手だ。デビュー戦に向けて、本人は 「名前の通り、矢のようなドロップキック で勝負する」とコメント。後楽園ホールで の試合については、「大舞台で試合ができ て嬉しいけど、緊張と不安もある」としな がらも、「今まで練習してきたことを出し 切って、全力で頑張る」と抱負を語ってい る。その初陣の相手を務めるのはラビット 美兎。これまで、一緒に練習してきたこと から、藤ヶ崎のことを「元気があってド ロップキックもきれい」と評価している が、「矢子の全てを受け切って、プロの厳 しさを教える」と先輩の風格を示
した。と もあれ、毎年のようにJWPから新人選手 がデビューすることは、団体に
とっては大 きな財産。ダイヤの原石となるような試合 が期待される。

2、ジュニアEndless War 20分 1本勝負 ラビット美兎&ライディーン鋼 VS 世羅り さ&フェアリー日本橋 JWP認定ジュニア&POP王座次期挑 戦者決定リーグ戦に出場しながらも、敗退 してしまった4選手によるタッグマッチが 組まれた。中でも、初戦でフェアリー日本 橋に敗れたことが尾を引いたラビット美兎 と、同じく後輩に黒星を喫したライディー ン鋼は、そのリベンジに燃えている。第1 試合に続いて連戦となるラビットは、「鋼 とのタッグで自分たちの方が強いとアピー ルしたい。フェアリーには借りを返した い」と話し、ライディーンも「デビューし てもうすぐ1年になるけど、まだ初勝利を 上げていない。大阪でフェアリーに負けた 借りを返して、後楽園で初勝利を上げた い」と意欲を示している。これに対し、 フェアリーは「リーグ戦を経て、たくさん 成長できたし、初勝利も上げられた」と リーグ戦を振り返り、「初勝利を許すほど お人よしではない」とライディーンを挑発
した。また、結果的にリーグ戦は2位に終 わった世羅りさは、8月
11日の板橋グリー ンホール大会で行なわれたラビットVS須佐 えりの試合を見て、「悔しかった。自分は 実力不足と感じた」と吐露し、「実力をつ けてベルトに挑戦したい」と語り、この試 合で自分が勝つことで、次期挑戦者候補に 名乗りを上げようと意気込んでいる。各選 手、それぞれに思惑と感情が入り乱れる が、その中にあってどの選手が抜け出して くるのか注目だ。

3、スペシャルマッチ 20分1本勝負 阿部幸江&KAZUKI&藪下めぐみ VS Leon&セリーナ&ケーシー・オーウェ ンズ JWP認定タッグ&デイリースポーツ認 定女子タッグ王座への返り咲きに失敗した 阿部幸江&KAZUKIのザ☆WANTE D!?が、藪下めぐみとのトリオでLeon &セリーナ&ケーシー・オーウェンズに挑 む。元吉本女子プロレスJd'で同じ釜の飯 を食った阿部、KAZUKI、藪下は、す でに15年以上の付き合い。それだけに、W ANTEDとは別物であっても、コンビ ネーションは抜群と言っていい。一方、日 本、アメリカ、イギリスの国際混合チーム となるLeon&セリーナ&ケーシー・ オーウェンズ。Leonとセリーナは、こ こ何試合かを共に戦ってきているものの、 7月2日に来日したばかりで、アイスリボ ンを主戦としているケーシーとは初のトリ オとなる。この当たりが不安材料になりか ねないが、個々の力では十分に対抗できる だけに、Leonを中心に
連係を固めてい くことが肝要となりそうだ。そして、藪下 を加えたW
ANTED!?劇場が、国際的に 通用するのかも見どころの一つとなる。

4、故・プラム麻里子さんメモリアル 30 分1本勝負 コマンド ボリショイ VS GAMI 1997年8月15日の試合で意識を失い、翌 16日に永眠されたプラム麻里子さんのメモ リアルマッチが、故人をよく知るコマンド ボリショイとGAMIよって行なわれる。 サブミッション・クイーンとして関節技を 得意としていたプラムさんの遺伝子は、後 輩のボリショイやGAMIにも受け継がれ ており、両者とも現在は関節マスターとし て女子プロレスの看板選手へと成長した。 ただし、GAMIが年内での引退を表明し てしまったため、この同期対決を見ること ができるのも残りわずか。2人にとっても 貴重な試合であることは間違いないもの の、大先輩を偲んで組まれたカードだけ に、思い入れも違ってくるはず。JWPと プロレスリングWAVEを背負っての戦い でもあり、ボリショイとGAMIにしか造 ることができない独特の世界観を堪能する ことができそうだ。

5、JWP認定ジュニア&POP選手権 30分1本勝負 <王者>勝愛実 VS <挑戦者>須佐えり 6月30日のラゾーナ川崎大会から開催さ れたJWP認定ジュニア&POP王座次期 挑戦者決定リーグ戦も、8月11日の板橋グ リーンホール大会で須佐えりが優勝して幕 を閉じた。そして、ジュニア2冠王者の勝 愛実に挑戦することが決定した須佐は、 「ベルトに挑戦するのは初めてで楽しみ」 と笑顔で話したが、「自分が欲しいのはP OPのベルト。風香さんや夏樹さん(☆た いよう)が巻いたベルトなので、スターダ ムで防衛戦をしたい」とJWP認定ジュニ ア王座を軽視する発言をした。これには、 王者の勝が「ベルトを巻きたいという気持 ちが軽い。ベルトにはそれぞれ歴史が詰 まっている。それをバカにするヤツには、 ベルトを懸けたくないし、時間もかけたく ない。秒殺で終わらせる」と激怒。さら に、「スターダムとはプロレスのレベルが 違いすぎる。話にならない」と一刀両断し た。須佐はリーグ戦を戦
いながら調子を上 げてきたが、ただ待つ身だった勝に対し て、
不安視する声もあったが、「リーグ戦 を見ていて、対策は練っている」と万全の 態勢であることを強調。JWP勢はラビッ ト美兎とライディーン鋼が須佐に敗れてお り、いわば勝は最後の砦。さらに、虎の子 のベルトまでスターダムに流出させること になっては一大事となる。JWPとスター ダムの威信を懸けた戦いとなりそうだ。

6、JWP認定タッグ&デイリースポーツ 認定女子タッグ選手権 30分1本勝負 <王者>春山香代子&倉垣翼 VS <挑戦者 >中森華子&モーリー 中森華子とモーリーがハートムーブを結 成して半年以上の時間が流れ、JWP認定 タッグ&デイリースポーツ認定女子タッグ 王座を狙い続けてきた集大成として、バリ バリ最強№1タッグチームの春山香代子& 倉垣翼に挑戦する。8月11日の板橋グリー ンホール大会では、中森が春山と、モー リーが倉垣とシングルマッチの前哨戦を行 なったが、結果はチャンピオンチームの圧 勝。特に、モーリーはわずか36秒で倉垣の ハヤブサ直伝ファルコンアローの前に沈ん でしまった。それでなくても、倉垣からは 「中森&モーリーとは勝負付けが済んでい る」と切り捨てられているだけに、それを 実証する形となってしまったことは、2人 にとっては痛恨の極み。ハルクラは離合集 散を繰り返してきたとはいえ、今が充実期 のタッグチーム。個々の力では適わなかっ た中
森とモーリーが、勝機を見出すとすれ ば、タッグチームとしてどれだけ
完成度を 高められるかにかかってくる。これまで、 ハートムーブとしての活動が間違いではな かったと証明するためにも、中森とモー リーの奮起が期待される。

7、JWP認定無差別級選手権 30分1本 勝負 <王者>中島安里紗 VS <挑戦者>華名 JWPで女子プロレス道を極めようとし て、JWP認定無差別級王座まで駆け上 がった中島安里紗。今も、その根底には ピュアハート、ピュアレスリングの後継者 との自覚があるに違いない。それを批判し 続けているのが華名。まず、女子プロレス という枠に囚われていることへの非難から 始まり、「プロレスラーはエンターテイ ナーでなければならない」との持論を披 露。「華名は種も仕掛けもあり過ぎる」と 主張した中島に対し、「種も仕掛けもない レスラーは三流だ」と言い放っている。も はや、2人の間にあるのはイデオロギーの 違いのみ。ただ、プロレスラーはマイクア ピールも必要ながら、それだけでは言うだ け番長にすぎない。それをいかにリングで 証明し、観客を納得させることができるか が、真のプロレスラーというもの。これま で、シングルマッチが決まってからも舌戦 を繰り返してきた中島と華名だが、タイ
ト ルマッチという最高の舞台が用意された中 で、勝敗も
さることながら、どちらの主義 主張が受け入れられるかは、試合内容で示 すしかない。ただ、華名は「自分が無差別 を巻いたら、JWPが心配だ」とすでに勝 ちを意識した発言をしており、その後の何 かを考えている様子。中島としては、そん な外敵に再びJWP至宝のベルトを奪われ ることだけは、阻止しなければならない。 これまでも、歴代王者が同じような境遇に 立たされてきたが、JWPのトップに立っ た中島には、その使命が科されている。そ の上で、JWPのプロレス、中島が目指す プロレスの正当性を証明するしかない。中 島がリアルチャンピオンとして君臨するた めにも、超えなければならない壁となる試 合となりそうだ。