幸いなことに、相棒はすごく真摯に受け止めてくれた。



相棒は、例えば家族間でも

「自分の言葉が相手に強く感じられてる」と思うことはあったらしく


「あ〜そっか!」

「そういうところか〜」と、私の訴えを

すごくちゃんと受け止めてくれた。



それで、問題点だけでなく、どうしてそうなるか、どうしたら違うふうに話せるかを一緒に検討した。



相棒は、自分がそういう返事をする時にどんな気持ちなのか、なぜその言葉が出てしまうのかを、自分なりに考えながら話してくれた。



どうしてか分からないことは、自分で考え込んでいた。



私は、自分ならこう言うなとか、こんな風に言って貰えたらめげずに済むとか、いろんなことを伝えてみた。



お互いに、どんなことを、どんな言葉で伝えたら相手に分かってもらえるかが、少しづつ理解出来たと思う。



結局半日くらいかけて、その話をして、

じゃあ翌日からは


・相手の話を途中で遮って感想を言おうとしない


・分からない時は相手に説明を求める


というような、幾つか試してみる方法を考えてみた。



この時点で、私は相当ほっとした。



理不尽な言葉でビクビクしながら仕事をしなくて済むと思って、肩の荷が降りた気がした。



困っていることをきちんと伝えて、受け止めてもらえるって良いな!と思った。



これまで経営者として従業員への報連相とか、会議のやり方などを指導してきたけれど、それとは違う。



自分自身が、自らの課題解決を実践することになった。


役員同士での遠慮や尊重、義務感や圧力…いろんなものが混ざりあってうまくいかなくなってしまったことの、原因分析と検証、対策と試み。



これも大きな経験だと感じている。