ずっと長男に謝りたかったことがあった。


長男が高校生だった時、初カノが出来た。


その時私は思いっきりモラハラさんの元で洗脳されており、「勉強も出来ないのに女の子と付き合うなんて」と元夫から咎められることへの不安と恐怖に怯えていた。


しかも自分自身が恋愛を禁止されて育っており、どう対処すれば良いかをわかってもいなかった。


それで、ものすごく厳しいことも言ったし、家に連れてきた時もひどく干渉した。


今思うと、せっかく家に連れて来てくれたのに…

なんてことをしたんだろうと、胸が苦しくなる。


その相手とはすぐに別れてしまい、以来長男は誰かと付き合っていないのか、または家族には隠していたのかわからない。



今、長女も次男がそれぞれのびのびと青春を謳歌しているのを見る度、ことことを思い出して悲しくなる。


昨日それを本人に伝えてみた。

話すことが、難しい内容だった。


長男は、話しを聞くと
「ま、長男だからね。仕方なかったんだよ」と言った。



長男に対して私が母親として未熟であったこと、1人目の子どもとして父親のモラハラの影響を一番長く受けてしまったこと…


私のいろいろな後悔を「仕方がない」と笑いながらサラッと許す、この人はやっぱり仏さまだ。



「ごめんね。これからきっとまた良いことがたくさんあると思うからね」と言いながら、私は心の中で手を合わせた。