こんにちは!
今週のブログは藤井、平居、間宮が担当します。私たちもついに4年生です!気持ちを新たに新年度も頑張りましょう!

まず、1つ目の記事は藤井が担当します。1つ目は、教育現場におけるAI活用についての記事で、イサカ・カレッジのダイアン・ゲイスキー教授(戦略コミュニケーション学)は、学生からエッセイの一部をChatGPTを用いて添削しているという内容です。AIの利用は教育の形を見直し、授業計画や論文の採点などの作業を自動化するなどのメリットがありますが、一方で、正確性や盗撮などの倫理的な問題も懸念されています。最初の議論では、教育現場におけるAIの活用は、効率的か、それとも教育の質を低下させているかについて話し合いました。多くの人がAIの使い方次第では効率化するという意見を挙げてくれました。例えば、あくまでも参照の対象として補助的に用いるべきという意見や課題の中でも選択問題の採点時のみ活用し、その他記述問題は教師が採点すべきという意見、大人数のクラス等質より量が優先される場合には活用すべきというような意見が出ました。次に、多額な学費を払っているのにもかかわらず、教育の一部がAIによって行われていることについて話しました。これに関しては、AI利用による恩恵はなく、学費に見合っていないという意見が出ました。議論を通じて、今後は人間である教師だからこそできることやするべきことを改めて考えていく必要があると感じました。  

ここから2つの英語ニュースを平居が担当します。

2つ目の記事はフードデリバリーについてです。フードデリバリーはレストラン、配達員、顧客などが複雑に絡まっているサービスです。そのため高いチップを払う事がよしとされていたり、障害を持つ人など一部の人はこのサービスに依存しているという現状があります。私たちが手頃な価格の利便性を期待する一方で、ニューヨークとシアトルは配達員の最低賃金法を施行しました。これによりデリバリー会社だけでなく消費者もより多くのお金を払うことになり、レストランや配達員も注文が減ったと訴えたそうです。
まず、どういった時にフードデリバリーを利用するかという質問に対しては、あまり使わないという生徒が多数でした。理由はコストが高いことでした。一方で料理をする時間が無い時や、外に出たくない時、そして友人と集まる時には利用することもあるという意見もありました。
また、今後の値段の上昇については配達員がいるためしょうが無いという意見が出た一方で、これ以上値上がりするのであれば自分で買いに行くという意見もありました。
加えてチップ制度が導入されてもフードデリバリーを利用するかという質問がされました。この質問に対しては、留学中にサービスを利用した際に指定した場所に商品が届かなかったにもかかわらずチップが引き落とされていたという経験から期待以下のサービスでもチップを払わなければいけないのかという意見や、日本にはチップ制度がないためわざわざ導入する必要は無いという意見など否定的な意見が多く出ました。

3つ目の記事はSNSと若者の心の健康問題についてです。アメリカのニューヨーク市はSNSが若者の精神的健康を害しているとして、TikTok, Facebookなどの企業を訴えました。ニューヨーク市はSNSにより心の健康問題を持つ若者が増加しており、これに対し年間1億ドルの負担が生じていると主張し、予防教育と精神衛生治療を提供するために、損害賠償と救済を求めています。また、企業に責任を負わせ、若者と家族に教育支援を提供し、SNSが若者に与える長期的な影響を調査するSNS行動計画も発表しました。一方でSNS企業はSNSの貢献は大きいことや、心の健康問題に対してもサポートする体制ができていると主張しています。
SNSは若者に良い影響よりも悪影響を多く及ぼしているかという質問に対しては、友人とチャットできることや、良い影響の方が大きいから自分は今も使っているという意見がありました。反対にSNSがもたらす情報は多すぎて勉強や大切なことに集中できなくなる、ネガティブな意見や悪質なコメントは人の心を傷つける可能性があるという意見も挙がりました。
次にSNSによる心の健康問題から若者を守るために、市や企業は更に対策をしていく必要があるかどうかについては、若者への教育が必要だ、厳しいルールを作るべきだという市や企業の対策が必要だと考える意見が出る一方で、個人の病気に責任を負う必要は無いという意見や、問題が起きた時には対応するべきだという意見など多様な考えが出ました。

ここからは間宮が担当します。

後半では、「池上彰の世界の見方 アメリカ」の第一章を読み、議論を行いました。世界経済を支える多数の有名企業、名目国内総生産(GDP)、ノーベル賞受賞者数、アメリカンドリームなど、“ナンバーワン”であるアメリカについてその所以を探り、中国の台頭によるナンバーワンの地位に迫る大きな脅威について学びました。まず、アメリカに対するイメージを話し合い、本書で挙げられていたイメージに加え、エンタメや軍事力など総合的に大国という意見が出ました。しかし、アメリカの整った環境が人々を引き寄せ、アメリカの方が稼げる、アメリカの方が研究を進めやすいなど、総じてアメリカに行けば成功できるという概念を生み出され、その上にそれぞれの国から集まった優秀な人たちが残した功績が称えられているという意見もありました。つまり、アメリカとその他の国を同列に比較するのは少し違うのかもしれません。
また、2023年におけるドル換算のGDPがドイツに抜かれ、日本は世界4位に転落したことと、日本のGDPがかつて世界2位であったことを受け、日本は大国・アメリカや中国と競い合っていくべきなのかという問いが生まれました。留学の経験から、“日本の製品の素晴らしさを再認識し、日本の産業を支えられる人になりたい=日本には競い合い頑張ってほしい”と意見が出ました。一方で、戦争を経験した方に話を聞いた経験から、“日本は、アメリカや中国と比べ、国も小さく、人口も少ないので競い合っても勝てないのではないか”という意見も紹介されました。
最後に、集団的自衛権について議論し、アメリカが攻撃を受けた際に日本は争いに加わるべきかという問いが生まれました。“日本には争いには加わって欲しくないが、日本にはアメリカの協力が必須だから逆らえないのではないか”という意見や、“日本が攻撃された際は助けて欲しいがアメリカが攻撃されていても助けられないというのは身勝手すぎるので加わる必要がある”という意見が見受けられました。


4年生最初のゼミ活動でしたが、ニュースに関してもアメリカの本に関しても、それぞれの学生が意見を抱え、投げ合うことで様々な視点から事実を捉えられ、理解が深まったと感じます。
あと1年、議論や卒業論文執筆を通して知見を広げ、深め、素敵な思い出を作り、共に頑張っていきましょう〜!