こんにちは!今週のブログは瀬谷、間宮、板井が担当します。
年内最後のゼミ活動では、3つの英字新聞とテクストの最終章を元に有意義なディスカッションができました。その中から、1つ目の英字新聞のディスカッションについて紹介していきたいと思います!

まずは、汲田さんが紹介してくれた、武装組織「ハマス」の呼び方に関するBBCの報道方針についての記事です。イギリスの公営放送局BBCは、イスラエル・ガザ戦争の報道において、パレスチナ自治区ガザを支配するイスラム組織ハマスをテロリストと呼ばない方針を決めました。この記事に対し、2つの問いが投げかけられました。1.テロリストと表現するべきか、それともBBCの方針のように表現を避けるべきかという問いと、2.報道の役割はどんなことだと思うかという問いでした。ゼミ生たちは具体的なアイデアを出すのに苦戦している様子でした。そんな中でもほとんどの生徒はテロリストと呼ばないべきだという意見に賛同していました。理由としては、イスラム教徒の方たちへのヘイトクライムにつながる可能性があるからということでした。また、2の質問に対しては、報道機関は客観中立的な立場を保つべきだという意見が多かったです。

ここから2つの英語ニュースを間宮が担当します。

オーストラリアは新移民政策を打ち出し、2025年までに移民の年間受入数を半減させると発表しました。さらに、留学生と低技能労働者のビザ規則も強化される予定です。一方で、熟練労働者に対するビザパスは改善され、永住権獲得への見込みが高まりました。
この新政策が適切かどうかという問いを投げられた生徒は、ほとんどの生徒が避けられない選択だと考えているようでした。移民の増加に伴いホームレスが増加し、社会的な問題が起きているのは事実であり、オーストラリアの国民を優先する政策は妥当だとの意見が目立ちました。
また、私たちが移民サイドであるときの場合を考えると、熟練労働者は仕事も手に入りより多くのチャンスを得られる一方で、非熟練労働者がオーストラリアに住むことを難しくするために、新政策に賛成か反対かは熟練労働者がどうかによるとの意見が出ました。また、移民が増えることで起きる問題がある一方で、スキルを持った人達が優遇される道が確保されるのはいいとの意見もありました。

3つ目のニュースは、チャットGPTについての話題でした。私たちは有料版チャットGPTの人工知能をサイバー犯罪用に作ることができるそうです。ハッキングや、多言語での詐欺文章の作成が容易となり、世界中の詐欺師がより自然な流れで詐欺ができるようにチャットGPTを教育させて犯罪用にカスタマイズしています。そこで、まず、チャットGPTの存在の是非について話しあいました。全生徒が、チャットGPTの存在の必要性を訴えました。日常生活やビジネス読場で広く使われる便利なチャットGPTについて、①危険さを理解して騙されないようにする、②適切な使い方の教育をする、などといった規制以外の方法が提示されました。自分では思いつかないようなアイデアを沢山抱えるチャットGPTは、生徒にとってかなり重要度が高いように感じられました。また、チャットGPTの規制は誰によってなされるべきかとの問に対しては、政府、学校、会社、開発者などの様々な機関に責任や規制の必要性が迫られるとの意見が上がりました。さらに、チャットGPTのことは開発者が1番理解しているため開発者によってなされるべきだという主張もありました。
素晴らしい技術とそこに潜むに危険との狭間で、私たちは上手な付き合い方、適切な使い方が求められます。

『 グローバル社会における異文化コミュニケーション』の第12章・第13章は板井が担当します。
まず第12章においては、日本の教育制度について話し合いました。日本人は他の国の人々に比べて公の場で自分から話すことや自分の意見を言うことに積極的でない傾向にあります。しかし、グローバル社会が進んでいる今、このようなスピーキングスキルは身につけておくべきであり、これを日本教育で補う必要があるのではないかという意見が出ました。反対に仮に日本教育制度にスピーチの授業を入れたとしても結局恥ずかしがって積極的にやらない人が出てくるのでは無いかという意見も出ました。
次に13章においては、人と関わる時まず共通点を探すか自分と違う点を探すかについて話し合いました。自分との共通点を見つけることで親近感が湧き相手との距離を縮めやすいという意見や、反対に異なる点を見つけることで違う世界のことを知ることが出来るので良いという意見がありました。
私はこの本を通して異文化コミュニケーションがどれほど自分に身近なものであるのかを感じました。また、相手とコミュニケーションをとるうえで気をつけるべきことを学ぶことが出来たし、自分のコミュニケーションを見直す良い機会だったと思います。
ついに次回のゼミではリサーチペーパーの提出と発表があります。年末年始で忙しく休みたい気持ちもありますが、頑張りましょう!
今年一年お疲れ様でした!良いお年を!