こんにちは、今回は小谷が英語ニュースを2つ担当します。 1つ目は、アメリカのヴァーモント州で20代のパレスチナ学生が亡くなったヘイトクライムの可能性がある銃撃事件についての記事を話し合いました。もし自分がアメリカの議員だったらどのような施策をとるかという問いに対しては、市民が銃所持することを禁止する、所持を許容する意見では、銃を所持する人の犯罪経歴や背景を調べて正しく使用できる人かどうかを警察が判断する、また正しい使い方の講座を開くといった意見がありました。ヘイトクライムがなくならない理由に関しては、人間が権力を持ち自分よりも弱い立場にある他者をコントロールしようとする心理的な側面が影響しているのではないかという意見がでました。2つ目は、インドネシアにおける空気汚染による健康被害の問題に関する記事について話し合いました。インドネシアでは工業化のため電力の需要が増加しており、CO2排出量や公衆衛生の保護と工業化のバランスが偏っています。この状況において自分がインドネシアの政府の関係者だとしたらどんな施策をとるかという問いに対しては、公共交通機関の利用を促し、それぞれの車やオートバイで通勤することによる排出量を少しでも減らす、経済的に現実的であるかどうかはわからないが、公共交通機関の拡大などがあげられました。それに続いて、自分がインドネシアの会社経営者であったら大気汚染に対してどのように貢献できると思うかという問いに対しては、社員に在宅ワークを推奨し、少しでも二酸化炭素排出量の削減に貢献するといった意見がありました。また、工業化が盛んである今の状態において工業化と公衆衛生どちらを優先するのかという問いに対しては、工業化と環境への汚染は工業が発展する過程において避けられない作用であるため仕方がないという意見があがりました。 ここからの英語ニュースは藤井が担当します。 3つ目の記事は、アメリカのオクラホマ州で、公立学校で人種と性別の教え方を制限する法律(HB 1775)が可決されたことに関するものです。その法律では、ある人種が他の人種より優れていること、過去にある人種の人がしたことの責任を同じ人種の人が負うこと、人種や性別によってその人が本質的に人種差別主義者や性差別主義者であるとするもの、人種によって誰もが罪悪感や不快感を味わうべきだというものなどの内容を含む授業は差別にあたるとし、禁止しています。この法案に関する話し合いでは、部分的または全面的に反対する人が多数でした。学校で子どもたちは歴史を知る権利があり、これから起きうる差別を防ぐためにも有効な法案であるという意見が出ました。また、法案に関しては、性に関する制限を取り除いてもよいのではないかという提案もありました。教育現場で政治問題が混合してしまうも予想されるため歴史がどの視点で語られるべきなのかについては非常に複雑な問題です。 4つ目の記事は、アラブ首長国連邦・ドバイで開催されたCOP28(国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議)で議論された5つの環境問題解決策についてです。会議において日本は気候変動対策に対して消極的だと判断された国に送られる化石賞というものを受賞しました。日本で火力発電を使い続けることに対して反対する声が上がりました。日本は川や海が豊富にあることから水力発電を促進すべきという意見や再生可能エネルギーは供給が不安定であると言う意見が出ました。次に、日本が気候変動や環境問題に対して消極的である理由として、気候や地理的な問題で再生可能エネルギーを使用したくても安定供給が難しいことが挙げられまして。また、そもそも日本はこういった問題に消極的ではなく、実際に日本が海外に対して効率よく発電する技術を提供している例もあり、日本ができるやり方で問題に取り組んでいると指摘してくれた人もいました。今後、電気に関してはそれを作る方法を考えるこ都に加えて貯める方法を模索する必要もあると感じます。 最後に土橋が担当します。今回は、「グローバル社会における異文化コミュニケーション」の第11章・12章を読み、「郷に入っては郷に従え」という概念についてどう思うか議論しました。大半の人がこの概念に共感していた。その理由としては、日本に住む外国人と仕事をする際など、言語が通じないと物事を効率的に進めることが困難であり、また実際に海外で生活をしている際、英語が話せない外国人と意思疎通ができず、困った経験があるからと話している人が多かったです。しかし、全面的に合わせる必要はなく、最低限のマナーを守ってもらえたらそれで良いという意見で多くが合意していました。常識や共通の価値観で社会が回っているという事実はあり、特に日本は政治的動機で戦争などが起こっているわけでもなく、こうした秩序を一人一人が守ることで平和に回っています。これがすべて失われてしまうと二度と取り戻せないことを懸念し、ここにおいての「最低限」には、日本人の価値観に則した、他人の生活に支障をきたさない範囲のマナーが含まれるという結論に至りました。 次回は2023年最後のゼミですね。来年に向けて良い締めくくりができるよう、最後の週も頑張りましょう。