こんにちは!
今週のブログは坂井、鈴木、堤が担当します。


まずは、英字新聞の記事に関して議論しました。

今回は板津さんが選んでくれた番組の演出に関する英語ニュースについて議論しました。

2018年に年末の特番「絶対に笑ってはいけない」で、一人の出演者が映画『ビバリーヒルズ・コップ』の主人公エディ・マーフィーに扮し、フットボールジャケット、巻き毛のかつらを着用して、黒塗りで登場しました。しかし、この演出について外国人視聴者を中心に「黒人は小道具じゃない」「人種差別的意図はなくとも本質的に人種差別と結びついている」と批判されました。
この記事に関して、まずはじめに、この黒塗り演出について意見を出し合いました。
「視聴時には問題と思わなかった」「日本で人種差別が深刻な問題という認識が薄く、今回の演出は日本のエンターテイメントであり、人種差別を意図していなかったため批判しすぎもよくない」という肯定的な意見もありました。「様々なバックグラウンドを持つ人が存在しているため、互いに配慮すべきである」「不快に思う人がいるならば問題である」という否定的な意見もありました。
次に、番組制作者や出演者は異文化に対して配慮すべきか、観る側の理解や感受性が必要か議論しました。
日本で生活する外国人は増加しているため、番組制作者や出演者は様々な国籍や年齢の人が楽しめるものを製作すべきという意見や番組制作者や出演者はセンシティブな内容で笑いを取るのではなく、他の代替案を考えるべきだという意見がありました。一方で、お笑いに関する日本的な感覚も大事であるという意見や、視聴者に配慮しすぎて表現の幅が狭まることも問題だという意見がありました。また、視聴者が「批判」するよりも「観ない」という選択が大事という意見も出ました。
視聴者への配慮とお笑いのバランスを取ることは非常に難しいですが、多様化していく社会において今後も考えていくべき課題だと思いました。

 

次に卒論経過報告についてです。
高田さんは「SNSとメンタルヘルスの関係」について論文の執筆を行っています。具体的には、アメリカでのSNSの規制や現代でどのようにSNSを使っているのかです。海外では、SNSの影響で拒食症や鬱になるケースが多いようです。それに対する規制については、子どもがツイートしているものを親がすべて見られるようにするといったものがあるようで、表現の自由の規制につながるといった反対意見も多いようです。私たちもSNSとはうまく付き合いながら、有効的な活用をしていきたいですね!

 

次に、吉田さんの卒業論文の経過報告です。
吉田さんは、ヒップホップをテーマに『女性のヒップホップでの表現や進出』に関する論文を執筆しています。今回の経過報告では、代表的な男性と女性ラッパーの歌詞について取り上げ、その傾向や歌詞に込められた作者の想いについて、研究結果を報告してくれました。男性では、Eminemの曲から、女性はSalt-N-Pepaの曲からKHコーダーを利用し、よく使われる単語を洗い出すことで、それぞれの傾向について紹介してくれました。Eminemの歌詞では、NGワードが多いのに対して、Salt-N-Pepaの歌詞では、男性との愛に関する表現が多く、それぞれで歌詞に込められた想いにかなりの違いがあることがわかりました。また、吉田さんはフェミニズムとヒップホップの関係性についても指摘しており、ヒップホップにおける女性の台頭が女性の社会進出における重要な鍵、表現となっていることが分かりました。

個人的に、最近洋楽のラップの部分の和訳やその歌詞の言い回しの隠された意味を調べることにはまっているので、吉田さんの研究はすごく興味があります。

皆さん卒業論文が着々と進んでいて、私も頑張らないとなとやる気をもらっています!
2023年も残り1ヶ月となりましたが、健康に、元気に、卒業まで突っ走りましょう!!