こんにちは指差し

今年も残すところあと1か月となりました。早いですね。リサーチペーパーがちらつきますが、この寒い冬を乗り切りましょう!

 

今回のブログは、堤と鈴木が担当します。真顔

今回の英字新聞についての議論では、鈴木さんの友人の留学生も参加してくれました。アメリカならではの状況や意見を聞くことが出来てとても楽しかったです。

 

 最初の記事は、鬼頭さんが選んでくれた、大英博物館での日本漫画展覧会についてです。2019年に世界最大の博物館のひとつであるイギリスの大英博物館で、「The Citi exhibition Manga」が開催されました。展覧会では、葛飾北斎の木版画など漫画の歴史ルーツや、ワンピースなどの現代の漫画まで幅広く取り扱われました。これに対して、「大英博物館は、古代文明など歴史的に貴重な遺産や美術品を所蔵していることに意義がある。ロウ・カルチャーであり、簡単に手に入れられる現代の漫画は本格的に特別展示されるのにふさわしくない」などの批判的な意見もあり、私達ゼミ生は、世界の貴重な考古学的遺跡や美術をてんじしてきた大英博物館で日本の現代の漫画を取り扱う是非について議論しました。賛成派の人は、ハイカルチャー、ロウ・カルチャーを順位づけするべきではなく、一つの文化として認識し、その価値を認めるべきであるという意見が多かったです。一方で、大英博物館の役割や、展示の仕方に疑念を感じるという意見もありました。今回の議論を通して、私は美術館の社会的、歴史的意義について考える機会になったと感じました。娯楽だけではなく、何を後世に伝えていくか、何を文明や社会の中で価値あるものとして位置づけ、それは誰によって決められるのか、美術館の果たす役割について考える必要があると感じました。

 

 次の記事は、真野さんが選んでくれた、トランスジェンダーについての記事でした。2022年法的に女性として生きていた、トランスジェンダーのNikita Dragunさんがマイアミで逮捕されたのち、男性刑務所に収容されました。トランスジェンダーの受刑者が自認している性とは異なる刑務所に収容される事例はNikitaさんに限らず、2020年のうちに、マイアミにおいて3人のトランスジェンダーの受刑者が、彼(女)らのジェンダーが原因で虐待を受けたことがわかっています。この記事を元に、私達は刑務所でのジェンダーの扱いについて話し合いました。女性、そしてトランスジェンダーの人の嫌がらせを考慮すると新しい枠組みを設けた方がいいのではないかという意見が出ました。この問題は刑務所内だけでなく、現実社会でも拡大して考えることができます。身体的特徴の変化があるからこそ、慎重に取り組まなければいけない問題ですね。

 

ここからは鈴木が担当します。

後半では、『グローバル社会における異文化コミュニケーション:身近な「異」から考える』の第4章と第5章について話し合いました。

まず、第4章では、沈黙の意味について話し合いました。初対面の人との沈黙だと気まずくなってしまうため、なるべく話題を振るように心がけているという意見がある一方で、初対面の人との沈黙は仕方がなく、反対に親しい人と起きる沈黙の方が気まずいと感じるという意見もありました。沈黙になった際には、聞き手側の察する力が必要であるという意見のある一方で、語る側にも努力が必要であるという意見が出ました。例えば、沈黙の意味が考えているということであれば、「うーん」や「えっと」といった場つなぎ表現を使うということです。会話の中で沈黙が起きた際には話し手と聞き手、どちらか一方ではなくお互いに理解し伝え合う努力が必要だと感じました。

第5章では、SNSにおけるコミュニケーションについて話し合いました。SNSでは、知らなくてもいい情報まで手に入れることができてしまうため、そもそもスマートフォンがないほうが良いという意見がまず出ました。また、SNSで職場の人とつながると、仕事を休んだ時に遊びに行っているということを知らせてしまうため、思うようにSNS上で自己表現ができないという意見も出ました。SNS上では、自分が意図していないメッセージが受け手に伝わってしまったり、自分自身も知りたくない情報まで受け取り疲れたりするため、気を付けなければならないと感じました。

 

今回の議論もとても楽しく、有意義な時間を過ごすことができました!

寒くなってきましたが、体調には十分に気を付けて頑張っていきましょう!