こんにちは!今回のブログは穂高と市川が担当します。

梅雨に入りジメジメした毎日が続いていますが、気分を上げて頑張りましょう!それでは、今週の内容の確認に移りたいと思います。

 

まずは英字新聞についてです。今回は二つの記事について議論を行いました。一つ目の記事は今回のコロナウイルス禍によって浸透したテレワークについてです。日本では70%の人がコロナ収束後もテレワークを続行したいと感じていることが調査で明らかになりました。理由としては、身体的に不自由な人でも働きやすい、通勤する必要がない、子供の世話と仕事を並行できるという点が挙げられています。しかしテレワークには問題点もあり、社員同士のコミュニケーション不足などが懸念されています。

 

この記事を受けて一問目の問いとして、この先大学が再開した際に、オンラインか対面授業どちらを選ぶかを話し合いました。結論としては、ほとんどの人が対面授業を選びました。オンラインは授業の質が落ちる、課題が多い、デスクトップを見続けるため身体的にも疲労する、などの理由が挙げられ、早く対面で直接のコミュニケーションを取りたいという意見も多かったです。また、家が遠く通学が大変という理由から、オンラインと対面授業を使い分けたいという声も上がっていました。

二つ目の問いは、コロナの影響で今後の日本社会はどのように変化するかというものです。これについては、この先リモートワークを様々な会社や学校が一般化し、ワークスタイルが選べるようになると予想しました。またこの先暫くは、国をまたいだ観光客などの減少傾向が続くという意見も挙がりました。

 

二つ目の記事は、ブラックライブズマターに関連した大企業の動きについてです。アメリカの大手医薬品会社である「ジョンソン&ジョンソンが」、シミ消し美白クリームの販売を中止しました。これを「同社の意図に反して、製品名やキャッチフレーズが色白であることを優れている、と強調していると思われてしまった。」と述べました。同社はBLM運動に賛同している意を示すべく、様々な肌の色に合う絆創膏を販売する予定だそうです。また同じ製品を販売する他企業「ユニリーバ」も、同じく美白商品の販売中止を求めて署名運動が行われているそうです。

 

この記事を受けて、二つの問いについて議論しました。一つ目は、このような美白商品は黒人に対する差別感情を助長しているのかという問いです。これに対してほとんどの人が、商品自体ではなく、「白いことが優れている、より美しい」と謳う宣伝方法に問題があるという意見が多かったです。日本は古来から白粉を使っていたり、逆に黒く焼けたくて日焼けサロンに行く人もいます。価値観は人それぞれなので、美白クリームを使うことに全く問題はないでしょう。しかしそれを「美白が一番」という価値観を押し付けた宣伝方法は変えるべき、という意見で一致しました。

二つ目は、ジョンソン&ジョンソンの今回の声明をどう思うか、またユニリーバも同様に販売を中止すべきかという問いでした。ジョンソン&ジョンソンの絆創膏のアイデアに賛同する人は多かったですが、美白クリームの販売中止に関しては、「神経質になりすぎではないか」逆に「それで悲しい思いをする人がいるのは事実、今回は一旦中止にするのが吉」という二つの意見が挙げられました。それらを受けて全体の意見としては、美白クリーム自体の販売は中止にしなくても良いが、宣伝方法を今すぐに改めるべきだという結論にまとまりました。

 

次に、サンデルの本についてです。今回は、第9章の道徳的自由主義などについて話し合いました。戦争責任についての質問からそれぞれの意見を話し合い、当事者ではないが謝罪の責任があるのか、それとも同じ過ちを繰り返さないよう次の世代へ正しく伝えていくことがある意味現代を生きるわたしたちに求められている「責任」なのではないか、など、たくさんの意見が交わされました。

 

「連帯責任」についての意見も述べられ、連帯責任を負うべき、連帯責任はあまり良いものではない、など両方の意見が見られました。

 

また、ディスカッション終盤では、南北戦争の際に南軍に味方しリードした北軍兵士の話が上がりました。正義を超えた「義」で人は動くことが時にあるが、その美徳的な行動に皆が惹かれるのではないか。しかし、すべての特例的なものを許してしまうのは、正義なのかどうか。などの意見が述べられ、これもまた深く考えさせられるものとなりました。