JACKALすげー。 | 雨の日の釣師のために

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鯛ラバときどき隅田川バチ抜けシーバス

ビンビンスイッチをタコベイト化するパーツ、「ビンビンスイッチ マスク」がいつ発売なのかJACKALのサイトを見てたんだが、「NEW Products」のページに地味な新製品を発見。

こんなやつ。

「BACKFIRE CAP FLARE / バックファイヤーキャップ フレア」という、鯛ラバのネクタイを固定するためのパーツ。

これすごい。

鯛ラバやらん人やマーケティングに興味ない人には、何のことかわからんやろうし、ダイワ信者の方は一生使わんと思うが。

これ、旧作の「バックファイヤーキャップ」に切れ込みを入れただけ。

何が凄いって、ネクタイが横に広がる。

旧作(オリジナル)のキャップだと、ネクタイがフックと干渉しやすいのだが、新作だと少し離せる。

切れ目を入れるだけで、釣り師が地味に気になっていたネクタイのフック干渉を地味に解決してしまう良いアイデア。

じゃあ、十字に切れ込みを入れれば、ネクタイ2本を十字に刺せるのか?という2次的新製品のアイデア拡張にもつながる。

そしてもっと凄いのが、これだけのパーツが2個入りで、385円(税込)!

原価率は何%?丸儲けやんか!

原価率だけで無く、ビジネスモデルも素晴らしい。

鯛ラバに関していえば、トレーラーワームとか「ビンビンスイッチ マスク」とかは、無くても釣りはできますが、ネクタイとかファイヤーキャップみたいなネクタイを固定するパーツは、これが無いと釣りができん。

ネクタイの原価率もすごいよね。3本入りで495円(税込)。原価率10%を超えるのかな?

しかもフレーバー入りなので、他者には完全なコピーが作れない。

某先生から「弾丸ビジネス」ということで、その昔、教わったビジネスモデルの強化版。

このビジネスモデルは、ピストル本体は赤字でもいいから安く大量に売って普及させ、その後、消耗材である弾丸でもうけを出そうといもの。

コピー機の場合は、コピー機本体じゃ無くてコピー用紙とメンテナンスで儲けようとなる。

一方、自動車の場合だと、ガソリンで儲けようというモデルが作れれば最強なのだが、それは無理。

鯛ラバのネクタイ留めの場合、嗜好品なので単価が高く設定できるうえに、原価が数円。

鯛ラバやってる全員がこのパーツを使うわけではないが、自社ユーザーに関しては丸儲けができる良いモデル。

問題は、鯛ラバをロストするかフグにかじられない限りは、バックファイヤーキャップの買い増しがあまり期待できないことか。

既存商品との競合も考えられるけど、短期的には単純に買い増し需要だけ増えるんじゃないかな。

そのときは原価率が低いのが効くね。

それから鯛ラバの場合、ビジネスモデルが強化されていて、鯛ラバヘッド本体自体でも儲けがだせるというのもうらやましい。

タングステンの方はどうだかわからんが、鉛の鯛ラバは、「鉛式ビンビンスイッチ100g」で1,375円(税込)。

どう考えても原価率は低いでしょう。

これまたうまい販促活動を通じて商品本体(鯛ラバヘッド)を、転売ビジネスが成立するほどに売りまくって、商品単体でも2重に儲かる構造は凄いね。

さらにJACKALで感心するのは、市場創造。

もちろんJACKAL以外のいろんな方々が関わってのことでしょうが、ユーザー目線でみてると、鯛ラバだけでなく、ひとつテンヤ、太刀魚テンヤ、太刀魚ジギング、(タコエギもかな?)等がブームになったのもJACKALの影響が大きい。

最近、穴釣りという超地味な釣りについても、ターゲットを女性や初心者、子供にずらして流行らせようとしてるし、JACKALのマーケティング活動はいろいろ面白い。

製品もターゲットに合わせてデザインから変えているし、穴釣りマーケティングが成功するかどうかは知らんが、マーケティング企画の完成度は高いね。どれも。

見習いたいもんだ。

ただ、「バックファイヤーキャップ フレア」の発売が2023年7月、「ビンビンスイッチ マスク」は2023年夏。

遅すぎるでしょう。

製造上の都合はいろいろあるんでしょうけど。

ここまで製造に時間がかかるのはなんで?

新製品といっても流通チャネルを新規に構築する必要は無いし、使い方をユーザーに教育する必要も無いし、金型も素材も用意するのは難しくなさそうだけどね。

どんな事情?