カミさんの誕生祝いに、良いワインを抜いてみた。
が、酸味が強くてマズいという反応。
2017年の「リディア・シャルドネ」 (ラ・スピネッタ&モンテ物産)なんですけど。
税抜価格で8,891円。
5年も置いてるし、「きれいな酸が効いてますね」と言ってくれよ。
仕方ないので、いつものカリフォルニアの「ダークホース」に交換。
酸が弱めのシャルドネで2020年。
価格は、税抜で1,105円。
ちょっと苦いが、これでいいという反応。
味覚は個人の好みなので仕方ないが、他の酒に比べるとどうしても割高感の強いワインは選ぶのが難しい。
抜いたらすぐ飲めるわけじゃないしね。高いワインをおいしく飲むのは自宅じゃ無理だな。
温度にグラスにタイミング、料理等々、味に影響するパラメータが多すぎる。
そのおかげでソムリエなる職業が成立するわけだが。
この「ダークホース」は、確かに苦い。抜いたらすぐ飲めるけど。
しかし他の安酒のようにシャルドネに圧力を掛けて絞ったにしては、苦みが弱いし、桃っぽい香りがする。
前々から不思議だったのだが、調べてみて驚いた。
「通常ワインは自国で栽培したぶどう品種一種、もしくはいくつかの品種をプレンドしてワインをつられるが、ダークホースはその常識やルールを超え、理想の味わいを生み出すために、各国からその国を代表するぶどう品種を選びプレンドしているのです。
ベス・リストンの願いは「濃く」て「旨い」高品質なワインを一人でも多くの人に楽しんでもらいたいということ。」
(下記より引用)
醸造家の言う通り「濃くて旨い」のは間違いないが、各国から取り寄せたブドウを混ぜているのに「カリフォルニアワイン」として売っていいの?「常識」は越えてもいいけど、「ルール」を超えるのはまずくないか?
カリフォルニアワインを呼称する以上は85%ルールとかの関係で、カリフォルニアのシャルドネが85%以上を占めているってことだよな。
そうなら、他国産のブドウは15%以下なわけで、「各国からブドウを選んでブレンドしてる」というのは逆に言い過ぎでは?
シャルドネにゲベルツを混ぜるという発想は面白いけど。
まあ、うまけりゃいいか。
1000円台とは思えない品質だし、箱買いしたくなるし、おすすめワインではある。