介護事業とは、兎角大変な事業である。
最近つくづくそう思うようになった。
3年毎の法改正、申請様式の変更にシステム変更等々、もうすっかり辟易としている。
そう感じるのは、私自身が年を取ったというべきなのだろうか。(悲)
どんな事業であっても、どんな仕事であっても、ずっと変化しないということはない。
それは人が、社会が、経済が、生きているからだと言えるからかも知れない。
時代というべきか。
華桔梗にも6年の時が流れた。
スタッフも利用者も施設も、全てにおいて皆平等に6年経過し、その「時」の中で、亡くなる人もいれば、新しい命が生まれたこともあった。
離婚する者が居たり、結婚する者が居たり、介護度が軽くなる人もいれば、悪くなる人もいた。
そういう「時」の中で、確実に環境は変わっていく。
世の中の高齢者人口もコロナで変化し、政府が発表する高齢化率の数字も大きく修正された。
建築費の高騰や光熱費の上昇。
食材費も含め、全ての経費が増加していく。
社会保険料も確実に上がっている。
間もなく始まる定率減税も所詮一時しのぎに過ぎないのだろう。
年金も実質的には目減りする世の中で、高齢者達は、生活にゆとりのない者ほど健康を失う傾向にある。
悲しい事に、経済的弱者であればあるほど、将来に必要な介護量も多くなり、その必要な介護力が確保できない、そんな未来が待っている現実があるのだ。
ではそういう人はもう諦めるしかないのか?
いいや違う。
方法はある。
明るい未来を手に入れる方法が。
最近私は、生産と消費について深く考える機会があり、これまでの自分がいかに無駄な消費を繰り返してきたのかと反省せざるを得なかった。
単純な事だか、必要な経費を確保する為には無駄を省く必要がある。
ここで邪魔をするのがいわゆる欲望というものだ。
美味しい物を食べたい、食べたい物を食べたい、あれが欲しいこれが欲しい、こうしたら便利だ楽だ等々、人間の欲望は計り知れないものがある。
しかし、将来、必要な介護力が確保できない状況に陥らない為には、今から、そう、健康な内から、
介護が必要でない今から対策を始めなければならないのである。
どんな対策か?
食事と運動と睡眠。
これに尽きる。
既に介護が必要になっている人も、現状で食い止める事が出来るかどうかは、今の食事と運動と睡眠にかかっている。
常日頃から言っている、所謂予防というやつだ。
予防こそ最大の防御。
つまらない欲望を捨て、予防に力を入れ、予防の為の経費を割き、実行した者だけが、明るい未来を手に入れる事が出来るのだと私は思う。
でも世の中の人は結局大半が自分に限って…と思っていて、何かあるまで手は打たない。
そして後で後悔する。
自分の行動を決めるのは自分でしかなくて、単にやるかやらないかだけで決められるのに。
という訳で、私の展望は少し変化した。
今後はサ高住計画一本ではなく、自宅生活者を支援する手法も並行して実践していこう。
ご拝読ありがとうございます。
次回は7月1日です。
宜しくお願い致します。