今のところ、父はとても順調に経過している。

 

 誤嚥性肺炎の兆しもなく、食事もほぼ全て全量摂取。

 

 排便コントロールも平日は完璧。

 

 夜間の睡眠もこのところ良眠できるようになっている。

 

 日中の傾眠傾向については、日によっての差があり、覚醒の頗る良い時、今一つな日とばらつきがあり、時には立位の協力があまり得られない事もある。

 

 本音を言えば、もっともっと良好な状態に持っていきたいところだが、あまり多くを望んでは返って失敗すると思うので、これくらいの状態で良しとするのが正解だと感じている。

 

 

 

 華桔梗は、デイサービスを開業して早くも丸4年が過ぎた。

 

 父のような重度の認知症、且つ身障者でも、こうして在宅での生活が可能であるのは、日々華桔梗の為に尽力してくれるスタッフあっての事だと心から感謝している。

 

 利用者の皆様に、早く施設を創って欲しいと懇願され、まだまだ先の事と思っていたのに、期待には応えようとする性格上、計画を前倒ししてホームページにも構想のほんの一部を告知しているが、その事で先日、とある人から少々嫌味を頂いた。

 

 二年も前から言っているのに、まだ出来ないのかと・・・

 

 

 そう、当初、私の中で施設については10年先と考えていた。

 

 でも、求められ、期待されると、じっとしては居られない。

 

 父を引き取って介護する生活になった事もあり、自分の中で温めていた構想案を基に、建設予定地の探索が始まった。

 

 何もない所に、何かを創る、口で表現する事は簡単だが、現実に形にするという事は、そう易々と出来る事ではない。

 

 今あるデイサービスにしても、土地が決まるまで2年かかっているのだ。

 

 土地というのは結構厄介で、土地さえあれば何処にでも何でも建設できるというものではない。

 

 土地計画法等々、いろいろ決まりがとっても煩い。

 

 ましてや私が創りたい施設は、住宅街の中で閉鎖的に、中で何やっているのかわからないというような、ありきたりの施設ではないのだ。

 

 だからこそ、その建設予定地にも拘りがある。

 

 その上での土地絡みのルールだ。

 

 いいなと思うところがあっても、そこには建設できなかったり、条件には合うのに、所有者が手放す気がなかったり、建設予定地を決めるまでに随分時間がかかったのだ。

 

 長かった。

 本当に長かった。

 

 世界でコロナが蔓延し、自主的な自粛や施設による囲い込みの為、弊社の売り上げが下がる中、ようやく建設予定地が決まったのだ。

 

 おっと、お待ちください!

 

 決まったからと言って、これでいつ出来るかと、そう簡単でもないのです。

 

 土地が決まって、そこから初めて絵が描けるという話。

 

 絵とは、つまり事業計画。

 

 これが確定しなければ、何処にも融資の依頼に行けない。

 

 融資にしたって、そう簡単に何億円も貸してくれたりしませんよ。

 

 一つ一つ、難題を、高いハードルを、これまでも私は越えてきた。

 

 資産家でもない、パトロンが居る訳でもない私。

 

 まだまだ頑張りたいと思います。

 

 ご支援宜しくお願い致します。

 

 次回は社会福祉法人の施設のリアル現場について、事実をありのままに暴露します。お楽しみに♪