つい先日のゴールデンウィーク。

 

 父は例年同様、長い長いショートステイ利用をしました。

 

 曜日の関係で、今年は10日間になった訳ですが、この間というのは勿論、私にとっての最大の休暇になる訳です。

 

 平日の毎日にデイサービスを利用して、毎週末は必ずショートステイを利用する。

 

 一週間この繰り返しを行いながら、日々過ごしているのですが、それでもやはり長期休暇は欲しいものです。

 

 介護が大変であればあるほど、そこから離れられる時間というものが必要不可欠になります。

 

 毎日連続して抑圧された生活を送っていると、誰一人として例外なく、気分がむしゃくしゃして、暴言を吐いたり、暴力的な行為に走ってしまったりするものです。

 

 私も、父のコンディションが悪く、父に怒鳴られたりすると、本当に精神的に疲弊してしまうのです。

 

 だからこそ、ショートステイの存在はとても貴重なものなのですが、長い期間父を看ないというのも実は不安でもあるのです。

 

 入院すれば何かが出来なくなって帰ってくる現実と同じように、長い期間私の手を離れる事で、何かしら危惧する事が発生しているのです。

 

 例えば排便処置。

 

 父には毎日1回は排便するという目標を掲げ、日々実践しているのですが、今回に限らず、ショートステイ利用時は毎日出すという事が出来ない事が多い。

 

 週末に毎日の排便が出来ていないと、父の認知機能に影響してしまうし、いつも月曜日は調子が悪いという状態になりかねません。

 

 これまでの経験で、父の場合は水分不足より、排便の滞りの方が、認知機能への悪影響が強く出る傾向にありました。

 

 なので、出来るだけ毎日の排便をと依頼してはいるのですが、何分人の技量も同じではないので、出せていない事も多く・・・

 

 今回の10日間では、4回の排便回数でした。

 

 また、湯に浸かるという事が大好きだった父なので、平日は毎日入浴出来ているのですが、週末は土日のどちらか一回のみとなり、ゴールデンウィークのこの10日間は、何と3回でした。

 

 あれだけ介護が大変な父を、毎週末、または長期に預かってくれるのですから、決して文句は言えません。

 

 言うつもりもありません。

 

 そもそも、ショートステイの介護保険点数って、その構成そのものに問題があるのです。

 

 介護職員が汗水流して父を入浴させてもさせなくても、その日の保険点数は同じなのです。

 

 こんな陳腐な制度、一体誰が創ったのでしょうか?

 

 とどのつまりは介護の事なんてわかりもしない、やったこともない偉いお役人が創るからこうなるのです。

 

 餅は餅屋。

 

 本当に必要な制度は、その事を熟知している人達で作り上げるべきです。

 

 そしてまた、団塊の世代が75歳を迎える2025年。

 

 介護を必要とする人が増えるこの時代で、真に相手の事を考えた質の高いサービスを提供している人達に、納得のいくだけの報酬を与えられるように、一日も早い制度の見直しを願ってやみません。

 

 私も戦っています。皆様のご支援、今後とも宜しくお願い致します。