新年、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
さて、この新年を、皆様はどこで誰と迎えられましたでしょうか?
新型コロナウィルス感染拡大の影響で、一年前は閑散とした空港や駅も、今年は少し例年の様子を取り戻しつつあり、久しぶりのご家族再会を果たす方々もいらっしゃったと思います。
私が年末年始を迎える時、いつも気になるのが独居の方々の事です。
離れて暮らすご家族が帰省して、共に年越しを過ごされる方もいらっしゃれば、家族と疎遠になり、やはり一人で過ごされる方もいらっしゃる。
介護保険サービスを常日頃利用されていたとしても、そのスタッフにも当然家族があり、事業所は年末年始お休みに入るのが大半です。
入居施設ならば、勿論年末年始も関係なく、入居者の方々は施設スタッフと共に年を越し、新年を迎え、施設なりの配慮をしたお正月をお迎えになる事でしょう。
だけど、自宅で一人過ごされる方は、寂しい思いをされているのではないか、必要な支援を得られず、困っているのではないか、気になってしまうのです。
幸いにも、華桔梗には同じように思いやる事が出来るスタッフが揃っているので、自ら休日出勤を設定して、独居の方の支援を行ってくれます。
新年を共に過ごす事が出来る家族がいるという事は、本当に幸せな事だと思うのです。
人は、一人では生まれてくる事も出来ないので、必ず誰にでも両親がいます。
でも、人によっては幸せな家庭を得られない事もあるし、途中で壊れてしまう方もいる。
帰る場所があり、帰ってくる人がいるという事、共に年を越し、新年を迎える家族があるという事、本当に幸せな事だと思います。
介護支援専門員として、未だに現場に出ている私としては、本当にいろんな家族の在り方を拝見する機会があり、いつまでも変わらない絆をお持ちの家族を拝見し、本当に素晴らしく、羨ましく、尊敬してしまうのです。
私は早くに母を亡くし、父も重度の認知症になってしまったので、帰る場所はありません。
昔は実家に集まり、家族の団欒がありましたが、今では姉妹で集まる事も、コロナの影響で自粛気味です。
この新年、一年ぶりに家族と共に時を過ごす事が出来た人は、その当たり前にあるものが、実は当たり前ではないという事に、是非とも気付いて欲しいと思うのです。
そして、当たり前ではないからこそ、大切にして欲しいと思います。
時は命そのものです。
生きるという事は、時間を積み重ねていく事。
今を大切にしてください。
過ぎ去った時間はもう二度と戻らない。
一日、一日、大切に時を重ね、当たり前にあるものにもいつ失うかも知れぬ危うさがあるという事を感じ、大切にしてください。
皆様のこの一年が、幸せに満ちた時となりますように。