さて、胃瘻造設の為に再び入院した父はというと、最近までお世話になっていた病棟に戻り、これまで通りの生活で、皆様にお世話になっておりました。

 

 ある日の事、コロナの感染状況もだいぶ落ち着いて来たので、ふらっと病棟を訪れて、父に面会したのですが、その時丁度オムツ交換されていて、私は目撃してしまったのです。

 

 日中であるにも関わらず、父はテープ式の紙おむつを使用されていました。

 

 そこから想像する事。

 

 自宅生活で死守して来たトイレでの排便は、入院生活では諦めなければならないという事なのでしょう。

 

 だからこそ、早く胃瘻造設して、早く退院させたいと思っているのに、なんとその日、主治医から呼び止められ、急遽会議。

 

 コロナ関係で、胃瘻造設に必要なキットが入荷されず、この病院での胃瘻造設が出来ないという事でした。

 

 入荷予定は未定との事。

 

 さてどうするか。

 

 選択肢は二つ。

 

 一度退院して、入荷後に再入院する。

 他院へ転院して胃瘻造設する。

 

 私は、胃瘻造設の手術だけを他院で行い、術後最短でこの病院に戻ってくることを希望しました。

 

 それが実際どの程度実現できるかはやってみないとわからないけど、前例がないわけではないようだし、とにかく父は早く胃瘻造設して退院させる必要があると、私は判断したのです。

 

 胃瘻造設手術を受ける為に私が選んだ病院は、少しでも過去の父の情報を持っている病院。

 

 平成30年に救急搬送され、左足切断を行った病院です。

 

 大きな総合病院だから、入院中の父の介護には家族介護を要求されるだろうけど、仕方ない。

 

 情報を持たない医療機関での手術など危険極まりないもの。

 

 それで、その大きな総合病院に連絡をして、そこが要求する事は、朝8時30分着の外来受診だった!

 

 自宅では7時まで寝かせる父を起こして更衣、洗顔、食事、歯磨き。

 出かけるまでに一体どれだけの時間がかかると思う?

 

 ましてやその時間、通勤通学のラッシュでしょ?

 

 父は入院中だから、このミッションをクリアするのに一番大変なのは病棟のスタッフさんです。

 

 7時30分に病院まで迎えに行き、7時45分に出発という計画を立てて依頼。

 

 見事に時間通り、父を準備してくれました。

 

 オムツも大きめのパットをしてあるし、替えのパットも用意してくれていました。

 

 気が利きます♪

 

 最終排便は一昨日と聞き、外出中催さない事を祈るしかなかったけど、予定時間通りの出発が出来て本当に良かった!

 

 だけど通行道路は予想以上の混雑。

 

 流石師走ですね。

 

 毎日この通勤ラッシュのストレスに耐えている方々、頭が下がります。

 

 心配した病院駐車場も到着時間が早くて、待つことなく駐車できたし、あ~良かった良かった♪

 

 受診先の病院は姉が勤めている病院だから、受付に必要な事務を事前に姉にお願いしておきました。

 

 なので病院内に到着してから姉に電話。

 

 紹介受付の順番カード1番を渡されました。

 

 わあ、お姉ちゃん、ありがとう。(普段お姉ちゃん等とは呼びませんが)

 

 父の周囲に居る皆さんの温かいご協力のおかげで、8時30分受診という父にとっては難題のミッションを無事にクリアする事が出来ました。

 

 皆様本当にありがとうございました。