父に服用させている処方薬。
退院時にもらったものと、退院後外来受診して、院外処方箋薬局でもらったものでは明らかに違いがある。
圧倒的に粉が増えている。
粉が増えている事は一目瞭然である訳だけど、薬剤師からは成分は同じと聞いていたからこそ、全く同じ作用だと信じて服用させていた。
ところが父の様子に前回記述したように変化があり、それを見過ごすことは出来ない訳で、私は早速処方を貰った薬局に電話した。
ちょうど担当した薬剤師の方が出たので、事情を説明すると、厳密に言えば、成分は同じだけど、添加物が違う事はあるとの事。
しかしそれだけで、父の傾眠が出現するのか?
薬剤師に問うと、病院で錠剤を粉にする場合、乳鉢で磨り潰す等の作業が行われるが、その時、乳鉢側に幾分かは薬剤が付着する事はあり、その分、薬剤の量が変わってしまう事はあるかも知れないとの事だった。
何ですと!
調剤薬局って、ミリ単位で薬剤計測しないんだ!
つまり、処方箋が同じでも、その処方箋に基づいてどこで調剤するかや、どうやって調剤するかによって、微妙な差異があるという事か!
ならば実験!
父の内服薬を退院時処方の内容と同一のものに変更して、父に内服させ、傾眠傾向が改善されるか、試してみようではないか!
そこで交渉。
院外処方箋薬局で、退院時処方と寸分違わぬ様に調剤することは出来るのか?
出来るとの事だった。
(出来るのだったら最初からそうして欲しかった!)
但し、薬局では病院内でどのように調剤していたのかがわからないという。
はい、では次に病院へ電話します!
こんな時頼りになるのが連携室ですよ。
事情を説明して、調べてもらう事に。
暫くして回答の電話。
病院では処方の袋に入った錠剤をトンカチのようなもので叩いて粉状にしていたとの事。
なんと!
乳鉢ではないのですね!
了解です。
それから暫く自分の記憶を辿ってみる。
いつも父に退院時処方を服用させる時、内服薬の袋には僅かに薬剤が付着していた。
叩いた衝撃で袋側に付着した分は、開封して服用させても袋から剥がれ落ちることなく、内服できていなかったという事になる。
しかしですね、それって本当にごく少量なんですけど~。
それでこれだけの違いが出るの?
処方薬ってやっぱり怖いよね。
今回の父の変化が、この僅かな薬剤の量の問題だとしたら、全て説明はつくけれど、証明するには実験が必要ね。
で、病院に依頼。
もう一度処方箋からやり直して、調剤方法も全て同じにして、それを父に投与して、この傾眠傾向が改善されるのか、やってみる価値はありますよ!
でもね、はいそこに障害が。
一度処方したものをもう一度処方しなおした場合、そこには費用が発生し、その費用は一体誰が負担する事になるのかという事。
父は、身体障害者であるが故、医療費が無料となっている。大量に処方される薬剤も同様に無料。
ありがたい事である。
しかし、やり直すという事は、一度補助を受けた処方にもう一度補助を受けることは出来ず、しかも処方期間も重複する訳であるから全額自費という無情な現実が!
その額なんと6万5千円!
貴方なら払いますか?