今年もこの日がやってきました。

 

 8月15日。終戦記念日です。

 

 毎年この日が近づいてくると、新聞やテレビ等のメディアでは、いろんな方の戦争体験、被爆体験を目にします。

 

 日本が敗戦してから76年の月日が過ぎ去り、世界で唯一の被爆国、我が国日本は、すっかり様変わりしてしまった様に思います。

 

 戦時中、戦後は食べる物も不足して、餓死して逝く子供も大勢居たと聞くし、原爆による被害の様も尋常ではなく、地獄の様だと表現される方も多く居ます。

 

 当事者達は、皆口を揃えて、もう二度とあのような体験をしたくない、戦争反対、原爆反対と声を上げるのです。

 

 それなのに、あの戦争から76年経過した今、世界で唯一の被爆国だというのに、日本は核禁止条約に署名する気はないそうです。

 

 原爆による被害の惨劇を今に伝える事が出来るのは、この世界でたった一つ、我が国日本だけだというのに!

 

 現代を生きる私達はどうでしょうか。

 

 若い世代の人の中には、日本の真珠湾攻撃が彼の大戦の引き金になった事を知らない人もいるとか。

 

 更に、飽食の時代に生まれ、食べることに困ったことのない子供は、平気で食事を沢山残し、自分の住んでいるその地で、過去にどんな苦しい状況があったかを知りもしない。

 

 教える人も激減してしまいました。

 

 日本は、いいえ、世界はこのまま突き進んでよいのでしょうか?

 

 この地球で、いつもどこかで銃撃戦があり、銃の乱射事件があり、自殺する人もいて、殺人を犯す人もいる。

 

 人間が自分達の事だけを考えて、快楽や便宜性を追求した結果、地球は自然破壊が進み、温暖化による異常気象、プラスチックによる海洋破壊、そして今、新たなウィルスにより、世界は分断されつつあります。

 

 人間が努力しても成し得なかった二酸化炭素排出量7%削減を、地球は新型コロナウィルスの排出によって、いとも簡単に成し遂げてしまいました。

 

 電気を創るために電子力発電所を創り、それにより出来た核のゴミは、穴を掘って地球深くに埋めるしかない現状。

 

 何をやっているのでしょうか?

 

 自分たち人間がしている事は、この地球に生息する生物として、余りにも傲慢だと思わないのでしょうか?

 

 私にはこの新型コロナウィルスの猛撃も、地球の自己防衛反応としか思えません。

 

 もしも本当にこの世界を創った神様がいるのだとしたら、神は、人間達に気付かせる為のチャンスを与えているのだと思います。

 

 今ならまだ間に合う。

 

 人が寄り添って、支え合って生きていける世界を取り戻す為に。

 

 皆がマスクを外して談笑できる日常を取り戻す為に。

 

 飢餓で苦しむ子供を無くす為に。

 

 銃を捨てて、草木を植える心を取り戻す為に。

 

 法律を変えて、戦争に加担できる方向へ進んでいる今、考えてください。

 

 そのように方針を変えている人は、戦場には出向きません。

 

 行かされるのは私達一般国民です。

 

 無関心も罪なのです。

 

 自分達の方向は自分たちで決めるべき。

 

 終戦記念日のこの日、今一度自問自答してみませんか?