先日の主治医との面談で、ワーカーさんから非常に興味深い話を聞いた。
後方支援というものである。
父が入院する病院は救急担当病院ではない。
大きな手術が出来る病院ではなく、土日祝日はお休みになる。
しかし、この後方支援という制度を利用すれば、365日、24時間、何かあった時の入院を受け入れてもらえるというのだ!
これは、非常に素晴らしい制度。
以前にも少し触れたが、病院にはそれぞれ役割分担がある。
最先端の治療や技術、設備を備えた総合病院と、その後の経過をフォローする個人病院。
それからその中間に位置するのが、入院設備を持つ病院。
個人病院では、その診療科にもよるが、簡単な検査は出来ても、大掛かりな検査は出来ず、診察して、処方を出すといった程度であろう。
総合病院は言うもでもない。
さて、問題が、この中間に位置する病院。
入院設備を整えているからこそ、良くない病院というのも実は存在している。
本当に必要な入院と、そうでない入院が存在しているという現実を、いったいどれだけの人が理解しているだろう。
勿論、本当に患者にとっての利益を考えて、入院を勧めるお医者様も要れば、本人や家族の意思を無視して、強制的に入院を迫るお医者様もいる訳で。
救急担当をしている病院というのは、それが必ずしも良い病院というものではないという事を、皆様、御存知?
地域住民なら、結構周知されていて、私の住む地域でも、その日どこの病院が救急担当かによって、救急車を呼ぶかどうか躊躇ったりすることをよく耳にする。
それ、ホント、正解!
下手な病院が救急担当だったりすると、救急車を呼べば、その病院に運ばれて、無意味に入院させられる事もある。
そして、安静と称してベッド上で全ての日常生活動作を強いられる。
そんなこと、高齢者に対してやってしまったら、直ぐに歩行能力は減退するし、認知機能だって即座に低下する。
お医者様ならお判りでしょうに。
どうしてこんな現実が存在するんだろう。
悲しい現実。
私はワーカーさんからこの後方支援というお話を聞いて、勿論即座に利用する事を考えた。
父の為だけではなく、終の棲家華桔梗の入居者に対してである。
生きていれば、身体は確実に老いるのだ。
それは、健康を意識して、毎日努力していても、時の経過というものは果てしなく偉大で、細胞は確実に老化する。
病気したり、怪我をしたり、認知機能が衰えたり、それは誰にでも起こる事。
そんな時、判断を誤れば、そこから思いも寄らぬ経過をたどってしまうのだ。
だから私は、私を信じてくれる人を守りたい。
私の持てる力を存分に発揮して、傲慢な医師とは戦い、善良な医者とは協力し合って、この世界を、医療、看護、介護の世界をより良いものに変えていきたい。
華桔梗はその第一歩。
それが私の生きる道。
人は一人では生きて行けない。
私も例外ではないけれど、私を信じてくれるなら、全身全霊、貴方を守ります!
終の棲家華桔梗、ご期待下さい!